外壁用シリコン塗料のご紹介 (2018年3月2日 リフォームの基礎知識更新)

こんにちは! 川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称『釣師ハマちゃん!』こと川村と申します。

今回は、前回(2月9日)ご紹介しました 外壁用塗料の比較2018年版 の中から、マサキホームがお勧めするシリコン塗料ラジカル塗料についてお話しします。

【 マサキホームが『シリコン塗料』
  『ラジカル塗料』をオススメする理由  】
※外壁塗料の種類別に耐久性と塗装工事価格より1年当りの費用を算出し比較!

( 比較例 ・・・ 30坪2階建ての外壁塗装工事費用 )

上記の比較よりシリコン塗料・ラジカル塗料アクリル塗料・ウレタン塗料に比べて外壁塗装工事費は上回るものの、耐用年数が長いため1年当りの費用が安価になります。 

それでは、弊社がおすすめする外壁用塗料の中から『シリコン塗料について、特徴・メリット・デメリットを中心にご説明をします。

 

1. シリコン塗料とは?

シリコン塗料とは、主成分である合成樹脂がシリコン系樹脂でできた塗料のことを言います。シリコン樹脂とはケイ素を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。

(1)シリコン塗料の種類
シリコン塗料は、『水性(水性1液型)・油性(溶剤1液型)・油性(溶剤2液型)の3種類があり、用途に応じて使い分けられます。主な用途としては、戸建て住宅の塗り替えやカーテンウォール塗装、シーリング材、建設用保護材などです。
また身近なところではシャンプーやファンデーションにもシリコン樹脂が使われています。  

(2)水性と油性の違い
外壁塗装用の塗料は、そのままでは塗ることができません。 塗料を液体で溶かして(または薄めて)から壁に塗って乾かし、溶かした液体を蒸発させることで密着させます。このときに、水で塗料を溶かすのが水性塗料、シンナーなどの溶剤で溶かすのが油性塗料(溶剤塗料)です。
一般的に油性塗料と呼ばれている塗料は、溶剤で溶かしているので正確には溶剤塗料です。また、水性の反対という意味で油性塗料と呼ばれることが多いようです。

(3)液型と2液型の違い
1液型と2液型とは塗料のグレードを表しています。1液型に比べ2液型は、少しコストが高くなりますが、その分耐久性に優れていたり、使用範囲が広がったりと、塗料の性能が上がっています。

  

2. シリコン系塗料の特徴

シリコン塗料とは、主成分である合成樹脂がシリコン系樹脂でできた塗料のことを言います。
シリコン樹脂とはケイ素を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。

(1)水性のシリコン系塗料   
水性のシリコン系塗料の特徴としては、低汚染・高光沢・防かび・環境にも優しい・高耐久などがあります。水性シリコン系塗料でよく使われている塗料が『水性シリコンセラUV』です。主に窯業サイディングボード・モルタルに使用され、低コストなのに高耐久で環境にも優しいとあって、外壁塗装では選ばれる率がとても高い塗料になります。その他、水性のシリコン系塗料はたくさんあります。

【 マサキホームがおすすめする日本ペイント』の水性のシリコン塗料  】
・水性シリコンセラUV(1液型)
・パワーオーデフレッシュSi(2液型)
・スーパーオーデフレッシュSi(1液型)
・DANエクセル水性シリコン上塗(1液型)
・オーデフレッシュSi100Ⅲ(1液型)
・ハナコレクション100水性(1液型) などです。

(2)油性のシリコン系塗料   
油性のシリコン系塗料の特徴としては、高耐久・高光沢・雨水に強い・塗料密着が良い・アルミ建材やステンレス製品にも直接塗れるなどです。  

【 マサキホームがおすすめする『日本ペイント』の油性のシリコン塗料  】
・ピュアライドUVプロテクトクリヤー 
・ニッペ ファイングラシィSi(2液型)
・ニッペ 高弾性ファインシリコンフレッシュ(2液型)
・ニッペ ファインシリコンフレッシュクリヤー(2液型)
・ニッペ ファインシリコンフレッシュ(2液型) 
・ニッペ ファインシリコンフレッシュFRP貯水槽外面塗装システム(2液型)
・ハナコレクション200UVファイン(2液型)
・ニッペ ファインSi(2液型)
・ニッペ 1液ファインシリコンセラUV(1液型)
・ハナコレクション100ファイン(1液型)などです。

 

3. シリコン塗料のメリット

◯コストパフォーマンスが高い塗料
費用耐効果が大変高く、単価の割には耐久年数が長いのが大きな特徴です。
シリコン塗料の耐久年数は、10~15年ほどです。その割には、単価は安く済ませる事が出来ます。その為、機能性塗料を選択しない場合は、シリコン塗料をオススメしてくる塗装屋さんが大半です。

◯アクリル塗料やウレタン塗料と比べて格段に耐久年数が長い
シリコン塗料の耐久年数は、アクリル塗料やウレタン塗料と比べると約1.5倍も長持ちするすばらしさです。単価は、アクリル塗料やウレタン塗料と比べるとお高いですが耐久年数の長さを比較して考えると断然シリコン塗料の方がお得となります。
紫外線に強いので、紫外線の影響を受ける外部に使用するのに非常に適しています。

◯汚れにくい塗膜
塗膜が固く撥水性がありますので、物を綺麗に弾く性質があります。また、低電圧性で汚れが付きにくい性質がありますので、雨や泥、ホコリなどを弾く性質があり長期間綺麗な塗膜を保つ事が出来ます。

◯高耐熱性に優れている
約600℃に耐える事が出来る塗膜ですので、暑い地域の外部でも問題なく採用する事が出来ます。

◯塗膜の光沢保持率が高く綺麗なツヤが出る
シリコン塗料はツヤのある仕上がりとなり、光沢保持率が大変高い塗料です。ウレタン塗料と同じ環境で実験した所、シリコン塗料の方は2割ほど高いという結果が出ました。より長い期間光沢を発揮し、綺麗な塗膜を維持させる事が出来ます。

◯塗料の種類が大変多い
シリコン塗料は3種類の塗料があり、水性1液型、溶剤1液型(油性)、溶剤2液型(油性)があります。主に採用される事が多いのが水性1液型であり、扱いにくいですけれど高い効果が期待できるのが溶剤系2液型です。様々な視点から、お好みの1つを選ぶことが出来る塗料です。

 

4. シリコン塗料のデメリット

×扱いにくい塗料
低粘度の塗料につき顔料が沈殿しにくいため、取り扱い方に注意が必要。頻繁に撹拌して使わないといけなく、手間がかかる塗料です。また、付着性に劣りますので、DIYには不向きの塗料です。

×重ね塗りに不向きな塗料
表面が固い塗膜であり、はっ水性が高いので、付着力が悪く塗り替えの際に密着が悪くなってしまいます。対応としては、適したシーラーやフィラーをきちんと塗布する事で、この問題は解決する事が出来ます。
シリコン塗料の上にシリコン塗料を塗布する場合は、得手で信用できる業者に依頼するようにしましょう。(訪問業者等、どこの業者かわからない場合にはシリコン塗料の重ね塗り依頼は禁物) 

×ひび割れしやすい塗膜
塗布後は、それなりの柔らかさも加味している塗膜となりますが、10年程度経過すると塗膜が固くなってしまい、ひび割れしやすい塗料となってしまいます。建物に動きが生じなければヒビは入りませんが、地震等大きな力が加わった場合に、ヒビが起こりやすくなってしまいます。 

 

5.シリコン塗料で外壁塗装工事を行う場合の1ポイントアドバイス

(1)種類によって耐用年数に大きな差が出る塗料
シリコン塗料は、水性なのか油性なのかにより耐用年数に大きな差が生まれます。水性のシリコン塗料が10年ほど、油性のシリコン塗料で12~15年ほどと言われています。油性のシリコン塗料の方が断然耐久性が高く、フッ素塗料の耐久性と勝るも劣らない油性のシリコン塗料もあります。最近は水性のシリコン塗料でも性能が向上している物もございますので、シリコン塗料を採用する際はどのような性質でどれくらい持つ塗料なのかを確認しましょう。

(2)シリコン含有率が低いシリコン塗料は選んではいけない
シリコン塗料には様々な種類があり、価格もピンキリです。安価なシリコン塗料はシリコン含有率が少なく耐久性や性能は下がってしまいます。塗料の中に含まれるシリコン含有率に規定はないので、少しのシリコン含有量でもシリコン塗料と言えてしまいます。
シリコン塗料の中で1番オススメの塗料は、シリコン塗料のメリットを十分に発揮してくれる、シリコン含有率が高い塗料です。
シリコン含有率が高いシリコン塗料を見分ける事は、とても難しい事です。
シリコン含有率は、塗料やパンフレットには記載しておりません。その為、有名ではないメーカーや訪問業者等の悪徳業者には注意しましょう。シリコン含有率が高く信用できるシリコン塗料を選定する為には、大手メーカーのシリコン塗料を採用する事が1番です。

☆日本ペイント関西ペイントエスケー化研など、メジャーな塗料メーカーは信頼できます。

一部の業者は、無名の塗料メーカーと癒着しそのメーカーの塗料を押してくる事がありますが、聞いた事ないようなメーカーの塗料は避けるべきです。無名の塗料メーカーを押してくるのは訪問業者等の悪徳業者が多いので注意しましょう。

(3)シリコン塗料は外壁塗装に適した塗料
シリコン塗料が適している1番の部位は、外壁です。その理由は、汚れが付着しに
くい防汚性に富んでいるからです。汚れが目立ちにくいので、外壁の様な汚れが付着しやすい環境部位にはとても適しています。 外壁塗装の際に外壁に近い付帯部分にも目を向けなくてはいけませんが、付帯部分にも同じシリコンの塗料を採用するようにしましょう。

付帯部分ですのでグレードを下げた塗料を採用する場合がありますが、違う塗料を採用すると外壁部分と付帯部分との塗膜の劣化に差が出てしまいます。そうなってしまうと塗り替えのタイミングが別々になってしまいますので、よくありません。
付帯部分をグレードの低い塗料に指定してくる業者が居ますが、必ず同じシリコン塗料を指定して塗装工事を行ってもらうようにしましょう。

屋根の塗装は外壁のメンテナンスと同じタイミングになる塗料を屋根は紫外線の影響が大きいので、外壁より早く塗膜が劣化してしまいます。その為、外壁と屋根の塗り替えのタイミングを同じにする為には、屋根の塗料は外壁の塗料よりグレードの高い物を塗布しなければいけません。外壁にも屋根にもシリコン塗料を採用する際は、屋根には高耐久のシリコン塗料を採用するようにしましょう。外壁塗膜が劣化する同じようなタイミングに屋根の塗膜も劣化するようになりますので、外壁と屋根が劣化しすぎて建物に影響を起こさないうちに、メンテナンスが可能となります。

 

6.まとめ

◎シリコン塗料はデメリットを加味しても優秀な塗料
今までシリコン塗料のメリットとデメリットをご紹介してきましたが、数あるデメリットを差し引いてもシリコン塗料は魅力ある優秀な塗料と言えます。シリコン塗料は、ここ数年の中で塗り替え工事に採用される事が多い塗料の1つです。1番の理由は、シリコン塗料の性能と価格とのバランスの費用対効果の良さです。手頃な単価で耐候性や耐汚染性を発揮させる事が出来ますので、理想の塗料と言えます。
どの塗料を採用すればよいのかわからない場合は、シリコン塗料を採用する事をオススメします。シリコン塗料で塗装工事を行いたい場合にどこの業者に依頼して良いのかわからない場合は、是非『マサキホーム株式会社』へご一報ください。

◎シリコン塗料での塗装はこんな人にオススメ
①耐久性とコストのバランスを重視する方
耐久性とコストのバランスを重視したい方にオススメです。シリコン系塗料の耐久年数は10~13年とされており、ほかの塗料の平均的な耐用年数より長く、塗装後のきれいな外観も長持ちします。アクリルやウレタン系塗料に比べて価格は高いものの、優れた耐久性や品質を考えれば値ごろ感があります。断熱性や光触媒のような特別な機能を求めない方には最も適した塗料です。

②長期的なコストを優先したい方
上記と同様、長期的なトータルコストを抑えたい方にもオススメです。数ある塗料の中でアクリル、ウレタンに次いで3番目に安いのがシリコン塗料で、ウレタンに比べて1.5倍程度長持ちする点が魅力。コストパフォーマンスの面で最も優れた塗料がシリコン塗料と言えます。

③光沢感のある外壁に仕上げたい方
光沢感のある外観にしたい方に向いています。光沢が長持ちし色あせしにくい塗料なので、艶のある、オシャレで光沢のある見た目が長続きします。反面、フッ素系塗料のように高級感のあるザラッとした質感には向いていませんので、仕上がりイメージに合わせて塗料を選択しましょう。

④お掃除やメンテナンスの手間を減らしたい方
掃除やメンテナンスの回数を減らしたい方にもシリコン塗料が向いています。防汚性に優れ、汚れが付着しにくく、付着した汚れも簡単に落とすことができるので、お手入れの手軽さでもシリコン塗料がオススメです。 

 

最後まで、ご閲覧いただきありがとうございます。
次回は、弊社がおすすめするもう一つの外壁塗料『ラジカル塗料』について最新情報を中心にご紹介したいと思います。
お住まいのリフォームはマサキホーム株式会社までご用命ください。

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