主な雨漏り発生箇所の事例紹介 ❷屋上、ベランダ(2018年10月10日 リフォームの基礎知識更新)

こんにちは。川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称『釣師ハマちゃん!』こと川村です。
今回は、前回お話しました『弊社雨漏り補修工事箇所のランキング1位=屋根 』の続編としまして、『ランキング2位=屋上、ベランダ』について、雨漏りの点検調査・補修作業の事例を中心にご紹介します。

1. 雨漏箇所別ランキング(マサキホーム施工)

 1位:屋根
 2位:屋上、ベランダ
 3位:破風板、軒天、雨樋
 4位:外壁のヒビ
 5位:サッシ窓


*マサキホーム株式会社 雨漏り施工ランキングより

 

2.『屋上、ベランダ』が原因の雨漏りについて

(1)屋上、ベランダの主な雨漏り箇所と現象

ベランダ床のひび割れ、亀裂、ベランダ立ち上がり(水切り)からの雨漏り、ウレタン防水材の劣化、シート防水の剥れ、浮き、切断、劣化、FRPの施工不良、劣化、外壁材の境目、排水不良、オーバーフロー、笠木と外壁材の継ぎ目、笠木の巻き込み雨漏れ、物干し金具の施工不良などがあげられます。

 

(2)屋上、ベランダ』の雨漏り点検調査

〔事例1〕 高津区 築20ベランダからの雨漏れ

★相談内容 ・・・ 中古住宅を購入したが1階の天井から雨漏りしており、どこから雨漏れがしているか全く見当がつかないので調べてほしい。

☆点検調査 ・・・ 1階天井の雨漏り状況より疑われる雨漏り箇所を徹底的に調査!

↑ 疑われる雨漏り箇所「外壁、下屋根、ベランダ・・・」の点検調査中!

<調査の結果>
高圧洗浄機を用いて調査を開始。なかなか漏水が確認できず、2時間後やっと原因箇所の判明。ベランダの立ち上がりと壁の取り合いからの雨漏りでした。応急に防水テープ等で補修。ご依頼者様には、点検調査の結果報告とベランダ防水・外壁の補修をご提案をさせていただきました。

 

〔事例2〕川崎市宮前区 ベランダからの雨漏れ点検・調査に行ってきました!

★店長ブログより
こんにちは、川崎市宮前区のマサキホーム株式会社
メタボリック風店長(体質改善中!最近、近所のスポーツジムに入会しました!)です。
本日は地元、川崎市宮前区の方からのご依頼で「ベランダからの雨漏れ・点検調査」に伺ってきました。築15年ほどのお宅でした。5年ほど前から一階リビングの天井から雨漏れするようになったとの事です。雨漏れしている天井の真上はベランダです。天井の雨漏れの様子もベランダの形に沿って雨ジミがあるので、おそらく原因はベランダだと思われます。

3年ほど前に近くの工務店に依頼して、そのベランダの防水工事をお願いしたそうです。しかし、最近になって、また天井から雨漏れするようになったそうです。天井のクロスは雨水を吸って浮いている状態です。手で剥がせば簡単に剥がれそうです。その下に出窓があるのですが、その窓枠も雨水を吸って腐っているようです。かろうじて窓枠の原型をとどめている状態でした。


 ↑ 水分を含んで腐っている窓枠です。今にも崩れそうです!!!!

一階リビングの雨漏れ箇所を確認したので、次は真上にあるベランダを拝見すると (-_-;)


 ↑ 上記写真の矢印部分に水が入りこんでいます。指で押すと「ブヨブヨ」します!

既存のベランダ床を確認したところ、3年前に施した防水はウレタン防水だったようです。どこからか雨水が侵入して防水層の下(中)に水分が溜まってしまっています。要するに既存の防水層では「防水」できていないということです。


本来であれば、ベランダ床から部屋の床までの立ち上りが12センチ以上必要です。こちらのお宅の場合は3センチほどしかありませんでした。

また、この写真のサッシは外付けサッシ(部屋が和室のため)が使われています。外付けサッシとは柱や敷居の外側から取り付けられているサッシの事です。通常の洋室などでは、半外付けサッシが使われています。半外付サッシとは文字通りサッシの枠が半分中に(柱や敷居の)入って取り付けられています。防水性は外付けサッシの方が雨漏れリスクが高い訳です。

さらに、上記写真のように立ち上りが3センチほどしかありません。しかも前回の防水工事の際にサッシの下が狭くて防水処理ができないために、詰め物をしてから防水工事をしたとのことです。
なんだか、色々と問題があるベランダです。ご主人様は長年、この雨漏れでお悩みの様子でした。一筋縄ではいかない感じの内容ですが、お客様のためにも最善の策を考えてお見積りの提案をさせていただきます。

〔事例3〕横浜市青葉区 ベランダ防水 雨漏れ点検に行ってきました!

★店長ブログより
川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、メタボリック風店長(体質改善中)です。
本日は施工中の現場管理の合間に横浜市青葉区のお宅点へ点検に行って来ました。「ベランダから雨漏れがしている」とのお問い合せでしたので早速、拝見しました。

既存の防水材は塩ビシート防水でした。築13年くらいのお住まいでしたが、ベランダの床に穴がいくつか開いていました。雨漏れの原因はおそらく、この穴だと思われます。また塩ビシートも穴の付近を中心に浮いてしまっていて、きちんと防水できていない様子です。上の写真のように遠目でみると一見、普通のベランダ床に見えますが、気を付けて見てみると建物には不具合箇所の症状が出ています。
次にベランダの下側を確認してみました。すると、ベランダの下部は水シミが出ています。水が侵入しているサインです。


↑穴が開いていた場所の真下です。

上の写真はベランダ床で確認した穴のあった場所の下側です。水分を含んでいるのがわかると思います。中の状態が気になるのでお施主様の了解を得てこの部分を開けてみることになりました。

ベランダの下部を開けて中を覗いてみると、やはり先ほどの床の穴が原因だと思われます。長い期間、雨漏れが続いていたためベランダの内部は水分を含みカビが発生していました。


↑ベランダ床の下の部分です。雨漏れしていたのでカビだらけです!!

床の穴から侵入した雨水などの水分は床下の木材を湿らせます。通気の悪い箇所なので一度、湿ってしまうとなかなか、乾きません。乾ききらないうちに、次の雨が降れば、また床下は水分補給をうけて湿った状態をキープします。そのようなサイクルを繰り返していると写真のようにカビが発生してしまいます。更にこの状態が続けばベランダ床の下地木部は腐りベランダの強度は極端に弱くなり大変危険です。ある日、突然ベランダが崩れる恐れがあります。
また、木部にカビが発生しているということは「腐朽菌」がいるということです。シロアリはこの腐朽菌をエサにしているのです。

ということは、こちらのお宅の場合はまず、ベランダ床の防水工事を新しくする工事が必要です。既存の床防水は塩ビシートを使っていますが、耐久性・防水性・後のメンテナンスの簡易性などを考慮しFRP防水をおススメしようと思います。
また、防水層の改修だけではなくベランダ床下の下地木部の確認とその状態によっては補強工事が必要になるかと思います。床下を開口しているのでお施主様自身にもカビの状況や木部の破損状態を目視でご確認してもらいましたので納得されています。更にカビをこのままにはできないので、カビ取りと殺菌が必要になってきます。
また、シロアリが寄ってこないように防蟻防虫剤の散布も必須になります。

こちらのお宅のように築年数にかかわらず、ベランダからの雨漏れは以外と多いです。みなさんのお宅も軒下の水シミなどがあったら一度、雨漏れを疑ってみることをおすすめします。

大切なお住まいを快適に維持するには、不具合の早期発見、早期修繕が肝心です!!!

 

〔事例4〕 屋上防水からの雨漏れ点検に行ってきました!

★相談内容 ・・・ だいぶ前から天井の隅から雨漏れしてきた。しばらく放っておくと、壁クロスは水に濡れて剥がれてしまった。雨漏り箇所を調べてほしい。


 ↑ 雨漏り被害状況(天井の隅から雨漏れしクロスは水に濡れて剥がれていた

☆点検調査 ・・・ 雨漏り被害の上が屋上とのことで、早速屋上を徹底的に調査!

<調査の結果>
屋上に上がってみると、ドレン(排水口)にゴミが詰まって排水能力が著しく低下しています。
ドレン(排水口)が詰まっていると排水ができないので、雨が降った時に屋上がプールのようになってしまいます。更に防水層の劣化で亀裂や穴があいていれば、そこから雨水は建物内へとドンドン侵入してしまいます。また、雨水がプールの様に溜まってしまい、その水位が立上りより高い所まで上がってしまうと「オーバーフロー」して、建物内に雨水が侵入してしまいます。

次に上記右側の写真ですが、ドレンの詰まりにより既存の防水層がだいぶ傷んでいました。10年ほど前に1回目の防水工事をしたとのことでした。防水層表面が経年劣化のために亀裂や隙間などが生じて写真のように雨がしみ込んだものと思われます。手で押してみると「ぷよぷよ」していました。まるで水まくらみたいな感じです。

屋上だけでなくベランダなども同じ事が言えます。日頃からドレン(排水口)の掃除は豆にやったほうが雨漏れリスクを大幅に減らせます。ぜひ、みなさんもご自宅の屋上やベランダのドレン(排水口)は月に一度くらいは点検してみてください。

点検調査のまとめとして、今回のお宅では劣化が進んでいるので「根本的な工事」が必要になってしまいます。費用も工期もそれなりに掛かりそうです。何事も早期発見・早期の対処が肝心です。

【 参 考 】 ・・・ 屋上やベランダの防水層工法
ウレタン防水・シート防水・FRP防水などが一般のお宅では、多く仕様されています。どちらの工法でも共通しているのは「防水層」の保護のため「トップコート」が表面に塗られています。その表面保護の役割の「トップコート」の経年劣化、傷み具合をたまに点検することをおススメします。トップコートの状態が良ければ、その下の防水層は保護されているということです。逆にトップコートが傷んでいれば、その下の防水層にも影響が及ぶということです。トップコートだけの塗り替えならば工事費用も抑えられますので定期的なメンテナンスが結果的には工事費用を抑えることができお住まいを良い状態で維持できます。

 

(3)雨漏り補修工事の事例紹介

〔 東京都 八王子市 屋上防水・外壁塗装工事 〕

【工事内容】  屋上 ⇒ ウレタン防水・笠木取付
        外壁 ⇒ コンクリート打ち放し保護塗料

【築  年  数】  20年

【工  期】  8日間

【施工材料】  屋上:ウレタン防水
        外壁:セラミクリート(コンクリート打ち放し保護塗料)

【リフォームのきっかけ】
10年以上、建物外部のメンテナンスをしていなかったので、全体的なメンテナンスの依頼を考えていた。そんな矢先に天井に雨ジミを発見し早速『建物外部の点検調査』を依頼した。結果、屋上と外壁から雨水が侵入していることが判明したため補修工事をお願いした。

【施工後の感想】
雨漏りしていたので応急措置を含め、迅速な対応して頂けたので大事に至らずホッとした。

【担当からひとこと】
雨漏りでお困りでしたので、迅速な対応を心掛けました。工事も無事に終わり雨漏りも止まったので良かったです。

【施工状況】

 <施工中> 

 

屋上雨漏れ改善工事動画のご視聴は下記をクリック下さい

 

最後までご閲覧いただきありがとうございます。
今回は、雨漏り箇所ランキング2位の『屋上、ベランダ』からの雨漏りについて、弊社で過去に行った点検調査・補修工事の事例を中心にご紹介しました。

次回は、雨漏り箇所ランキング3位の『破風板、軒天、雨樋』からの雨漏りについて、今回同様、事例を中心にお話したいと思います。

 

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