地震に強い屋根とは?耐震性を上げる方法はある?(2021年2月28日 現場ブログ更新)

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社です。
先日、東北地方で震度6の地震が発生し、家の耐震性について改めて考えた方も多いのではないでしょうか?
内閣府の防災情報によると、世界中で発生しているマグニチュード6.0以上の地震の約2割は日本で起こっているといわれています。
2016年の熊本地震や2011年の東日本大震災は記憶に新しいですよね。
地震大国とも呼ばれる日本で、耐震対策は必要不可欠です。そこで地震に備えた屋根リフォームについてご紹介していきます。

 

《重要なのは家の重心》

地震の揺れの強さに影響を与えるのは家の重心の位置。そして、家の重心の位置の決め手となるのは屋根の重さ。屋根が重ければ重いほど、重心は上に上がります。重心が上にあると家の安定性が悪くなるので、建物が倒壊する可能性が高いです。

屋根が地震の揺れに及ぼす影響の例として、1995年の阪神淡路大震災と2004年の新潟中越地震の犠牲者の割合をご紹介します。

阪神淡路大震災では、建物の倒壊による窒息・圧死の犠牲者となったのは8割以上。しかし、新潟中越地震ではわずか2割でした。雪国では、屋根が軽い家が多いです。そのため、家の倒壊の被害が少なかったのではないかと言われています。

 

《地震に強い屋根の素材とは?》

日本の住宅で主に用いられているのは瓦屋根。特に昔建てられた和風の家は、瓦屋根を採用している家が多いです。しかし、瓦屋根は重く、耐震性の観点から見ると最も避けたい屋根材。日本の住宅で耐震対策に最も向いている屋根はガルバリウム鋼板です。それではガルバリウム鋼板のメリットをご紹介していきます。

①重さが瓦屋根の十分の一
ガルバリウム鋼板の重さは瓦屋根のおよそ十分の一。屋根が軽いので、重心を下に下げてくれます。重心が下にあれば家も安定するので、地震が起きた場合も倒壊を防ぐことができますよ。地震から命を守ってくれる家に住んでいれば、万が一の事態でも落ち着いて行動ができそうですね。

②火災の場合も安心
ガルバリウム鋼板の素材は法定不燃物。建設大臣指定の30分耐火構造屋根としての資格も取得しています。関東大震災では、地震により火災の被害も多く見られました。ガルバリウム鋼板だと、隣の家からのもらい火を防ぐことができます。耐震対策と合わせて、防火対策もしっかりしましょう。

③強風や豪雪にも強い
屋根が軽いと、風が吹いたらすぐに吹き飛ばされてしまうのではないかと心配されている方はいませんか?実はガルバリウム鋼板は軽い上に風にも強いんです。さらに施工断面には段がついているので、雪が自然に滑るようになっています。雪かきの手間を減らすこともできるんですね。

➃断熱性と防音性を持っている
ガルバリウム鋼板は、断熱性と防音性を持っています。そのため、雨音がうるさく感じたり、真夏に太陽の熱で暑くなったりする心配がいりません。普段から、皆さんに快適な生活を提供してくれますよ。

⑤耐用年数が長い
ガルバリウム鋼板の耐用年数は約40年といわれています。屋根の腐食を防止するために、10年おきに塗り替えを行う必要はありますが、しっかりメンテナンスをしていれば長期間使い続けることができますよ。中には20年間メンテナンスフリーの種類もあるので、気になる方はご相談ください。

 

《屋根の軽量化によるメリット》

耐震対策には屋根を軽くすることが大切だということがお分かりになったのではないでしょうか?実は屋根の軽量化は家の重心を下げる点以外にもメリットがあるんです。

①屋根の落下による被害を防ぐ
皆さんの家の屋根から瓦が落ちたことを想像してみてください。瓦が落ちると、間違いなく割れてしまいますよね。もし、その瓦が通行人に当たってしまったらと思うと、台風のように風が強い日は不安になります。さらに割れた屋根の破片が散らばると、靴がない状態では家から出られません。地震の際は、一秒でも早く安全な場所に避難したいですよね。そこで屋根を軽くすることで、落下しても割れにくくなります。周囲への被害を抑えるだけではなく、非常事態に命を守る役割も果たしますよ。

②安価に施工できる
軽量な屋根は、瓦屋根と比べると、施工の費用が安いことが特徴です。費用が安価な上に安全性が高まるので、費用対効果もばっちり。メンテナンスのスパンも長いので、長期的に見ても、屋根を軽量化することで費用の削減にもつながります。メンテナンスには費用だけではなく手間もかかるので、それが減らせるのは嬉しいですよね。

 

《地震に備えた屋根リフォームとは?》

地震に備えて屋根をリフォームしたいと考えている方には、先ほどご紹介した「ガルバリウム鋼板」を使った屋根に交換することがおすすめです。一般的な瓦屋根をガルバリウム鋼板に交換する際、家の大きさにもよりますが、費用は100万円が相場。もし家の屋根が寿命を迎えていている方は、この機会にガルバリウム鋼板にリフォームして、耐震性を高めてみませんか?

しかし中には、瓦屋根を使い続けたいという方もいらっしゃるでしょう。重厚感を与えてくれる瓦屋根は見た目もよく、高級感が溢れる家になりますよね。そんな方は、瓦の中に固定具を入れてずれや落下を防ぐ方法もあるので検討してみてください。屋根材によって、メリット・デメリットはさまざま。皆さんのライフスタイルに合わせて、最適な屋根材を選びましょう。

また、屋根を軽量化するリフォームをする際には自治体から補助金が出る可能性もあります。補助金を利用する場合には行政による補強計画の事前審査が必要です。補助金の利用を考えている方は、施工を依頼する前に自治体の担当に問い合わせておくことをおすすめします。補助の対象や金額はお住まいの地域によって異なりますので、各自治体のホームページ等をご覧ください。

 

《屋根のリフォームで注意することは?》

屋根を軽量化したからといって、家の強度が一気に増すというわけではありません。家の柱や基礎部分がしっかりしていないと、せっかく屋根を軽くしたのに少しの揺れで崩れてしまったという事態になりかねません。

それを防ぐためにも、リフォーム前に耐震診断を行うことをおすすめします。施工前に地盤や基礎部分、柱を調査することで、屋根以外にも補修が必要な部分が見つかるかもしれません。施工前に直す部分が見つかれば、屋根と一緒に直すこともできますよね。不安が一気になくなるので、その後も安心して生活を送ることができるでしょう。

 

《まとめ》

結論として、家の耐震性にご不安の皆さまには、家の屋根をガルバリウム鋼板へリフォームすることをお勧めします。

★「古い瓦屋根(1981年6月の建築基準法改正以前に建てられた瓦屋根)に住んでいる」
★「家の耐震性を高めて安心した暮らしを送りたい」
★「屋根のメンテナンスにかかる手間を減らしたい」

また、日頃から上記のことをお考えの皆さまにも、家の屋根をガルバリウム鋼板にすることをお勧めします。ガルバリウム鋼板はカラーバリエーションやデザインも豊富なので、皆さんのお好みの屋根を選択することができますよ。もし、ご希望のデザインがございましたらお気軽にご相談ください。

 

お気軽に弊社「マサキホーム」までご相談ください

「マサキホーム株式会社」では、屋根や外壁を中心に家全体のリフォームを行っています。相談・見積もりは無料です。家に関するお困り事がございましたら、いつでもお問い合わせください。

また、住宅リフォームについてご不明な点やご心配な点がありましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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