徹底解説!高齢者に優しいリフォームのポイント(2022年1月4日 現場ブログ更新)

新年おめでとうございます。川崎市宮前区リフォーム会社の大平です。
人生100年時代を過ごす私たち。住まいのリフォームを考えるときには、住み続けていく自分自身の身体と相談することが大切です。健康を維持しながら豊かに暮らせるやさしい高齢者向け住宅はリフォームをするときに必ず意識したいもの。

そこで今回は、高齢者に優しい住宅リフォームについてお話します。

 

1.優先的に行いたい高齢者向けリフォームの場所

それでは、どうすれば高齢者になっても快適に過ごせるリフォームが行えるのでしょうか。まず、リフォームをする場所の優先順位を決めることが重要です。日常生活で高齢者になってから困りそうな姿勢を取らないといけない場所といえば、浴室やトイレ、階段などが思い浮かびます。

(1)高齢者に優しい浴室のリフォーム

浴室は高齢者の事故が住まいの中で一番起こりやすい場所です。浴室の傷みが気になってリフォームをするときには、高齢者に優しい浴室づくりを考えるようにしましょう。

ヒートショックから高齢者を守るためには、脱衣所や浴室を暖かい環境にすることが重要です。断熱性が高い素材を使ったリフォームや浴室暖房乾燥機を設置することで、冬場でも暖かい環境を作ることができます。

続いて浴室のリフォームで注意したいのが、滑って転倒することへの対策です。つまずいて転倒するのは高齢者にとって大きなダメージですね。そこで安心して入浴するためには、つまずきやすい脱衣所と浴室の段差をなくして、手すりを設置するのが効果的です。また、浴室の床もバリアフリー向けの滑りにくい素材が開発されています。

最後に注意したいのが浴室の扉です。内開きの扉だと事故が起こった際に外側から開けられず、困る場合があります。開口部を大きくとるためにも、高齢者に優しい浴室の扉は折れ戸や引き戸がおすすめです。

(2)高齢者に優しいトイレのリフォーム

高齢者に優しいトイレのリフォームでは、室内スペースの確保が大切です。将来を見据えると、車椅子での利用や介助者と二人で入ることも検討する必要があります。そうすると扉は外開き、または、引き戸にリフォームするのがおすすめです。

トイレの扉周りを計画するときには段差をなくしたバリアフリーも忘れずに。住まい全体のリフォームを考えているなら、ぜひトイレは寝室の近くへ設けましょう。高齢になるとトイレが近くなりやすいです。寝室の近くにあれば、夜中にあわててトイレまで移動するときの転倒事故を防げます。

入り口から便座に座りやすい位置まで手すりの設置も重要ですね。また、床材は転倒しても大丈夫で掃除しやすいクッションフロアを採用するとよいでしょう。

高齢者になると明るさを感じにくくなることがわかっています。40代の頃の約2倍程度の明るさがあると安心できるといわれています。照明器具を交換、または追加することで、安全で高齢者に優しいトイレへとリフォームできますね。

(3)高齢者に優しい階段のリフォーム

階段の上り下りも高齢者は注意したい場所ですね。手すりの設置はもちろん、階段のタイプや傾斜によって安全性が異なります。

踊り場がない階段をU字型の折り返し階段にすると、踊り場でひと息つけて転落の心配が少なくなります。また、階段の勾配をゆるやかにして踏板を長くすると高齢者にも上りやすくなります。

さらに高齢者に優しい階段に近づけたいときに見直したいのが床材です。注目されている自然素材のコルクは、高齢者に優しいおすすめの床材です。滑りにくい性質を持つコルク材はクッション性があって柔らかく、万が一転んでもケガをしにくい素材です。

階段のリフォームにフローリング材を使用する場合には、「段鼻」と呼ばれる踏板の先端に必ず滑り止めを設置するようにしましょう。

 

2.高齢者向けリフォームにかかる費用をおさえるには

高齢者に優しいリフォームをすることは決まったけれど、実際どれくらい費用がかかるのでしょうか。また、利用できる公的な制度はあるのかも気になるところです。リフォームを計画するうえで重要な資金面を解説していきましょう。

(1)高齢者向けリフォームにかかる費用はどのくらい?

優先したい高齢者向けのリフォーム場所として、浴室、トイレ、階段をご紹介しました。ところで、それぞれの場所をリフォームするにはどのくらい費用がかかるのでしょうか。一般的なリフォーム費用の相場をご紹介しましょう。

①浴室
浴室のリフォーム費用は、部分的な改修なのか、全体的にリフォームするのかによって大きく異なります。

〔部分的なリフォーム〕では
☆手すりの設置 3~5万円
☆段差解消 5~7万円
☆浴室ドアの交換  6~20万円

〔全体的なリフォーム〕では
★在来工法→ユニットバスの交換 80~200万円
★ユニットバス→ユニットバスの交換 50~150万円
が相場です。

➁トイレ
トイレの場合も手すりの取り付けや床材をクッションフロアにするなど、部分的なリフォームは10万円以内の費用におさまります。
一方で、便器の入れ替えや扉の交換をともなうリフォームは、20~50万円の予算を組むようにしましょう。

➂階段
手すりや滑り止めのシートの設置は10万円以内におさまります。
階段の踏板だけをリフォームする場合は、素材によって異なりますが、30~40万円が相場です。
さらに、階段の勾配や位置、タイプを変更するリフォームについては、50~100万円の費用がかかります。

(2)高齢者向けリフォームをするときに利用可能な制度

高齢の同居家族がいる場合には、もっとも利用しやすいのが「介護保険」の補助金です。上限20万円までの住宅リフォームに対して、自己負担が1~3割で工事できます。この補助金は、「要支援」または「要介護1~5」に該当するご家族がいる場合のみ利用できます。

また、バリアフリーのような住宅の性能を高めるリフォームに対しては、国や自治体がさまざまな補助金を用意しています。お住いの自治体の補助金については、窓口へ問い合わせてみましょう。

さらに、要件を満たしたリフォームをした場合には、所得税や固定資産税など税金面で優遇を受けられます。くわしくはリフォーム業者へぜひお問い合わせください。

 

3.高齢者に優しいリフォームをする時の注意点

リフォーム後の住まいは、家族全員が納得のいくものにしたいですね。そのためには、どんなことに注意をしてリフォーム計画を進めていけばよいのでしょうか。
考えられる注意点について見ていきましょう。

(1)リフォームへの要望について話し合う

高齢者に優しいリフォームをする時には、住まいに関わる方が全員で話をすることがとても大切です。一人でも不安や不満を抱えたままリフォームしても、理想の我が家は手に入りません。

現状困っていることや、高齢になった時に困りそうな点についてしっかりと意見を出し合いましょう。そして、資金や予算の上限も明確にし、リフォームをしたい場所すべての工事ができるのかどうか考えます。

資金面に不安がある場合は、まず補助金や助成金を活用する方法を検討して、それでも難しいときはリフォームする場所の優先順位を決めるのがおすすめです。

さらに、リフォーム工事中はトイレや浴室、階段などが使用できなくなることも考えておきたいですね。工期を確認して、工事中の家族全員の生活についてもシュミレーションしておきましょう。

(2)信頼できるリフォーム会社へ依頼しよう

高齢者に優しいリフォームをすることは決まったけれど、実際どんな業者に工事を依頼すればよいのでしょうか。

リフォーム工事といっても、手すりの設置から浴室を全部ユニットバスにする工事まで規模はさまざまです。見積もりを取るときには必ず複数の業者へ依頼するようにしましょう。

リフォーム業者にも得意分野や専門分野があります。過去の実績などを調べるとその業者がどんな工事を請け負ったかがわかります。

見積もり時のアドバイスや提案も参考にして、見積額だけで判断せずに「信頼できる」リフォーム会社へ依頼するようにしましょう。

 

4.住み続けられる家をリフォームで手に入れよう

大切にしたい愛着のある住まいは、リフォームすることで高齢者に優しい家へと生まれ変わります。家族みんなが幸せに暮らしていける、そんなリフォームになるように計画を進めてみてください。

 

◆「高齢者に優しいリフォーム」の工事は「マサキホーム」までご相談ください!

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