知っておきたい!スレート屋根の特徴とメンテナンス方法(2022年3月4日 現場ブログ更新)

 

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の佐々木です。

新築やリフォーム工事の際に、悩む一つが屋根材選びです。瓦屋根やガルバリウム鋼板屋根とならんで人気があるのが、スレート屋根と呼ばれる屋根材。カラーベストやコロニアルという商品名を聞いたことがある方もいらっしゃることでしょう。

今回の記事では、スレート屋根はどのくらい耐久性があるのか、メンテナンスはどうすればいいのかという疑問にお答えしていきます。
スレート屋根を採用するかどうか検討中の方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

 

1.スレート屋根とは

スレート屋根には「天然スレート」「化粧スレート」の2種類があります。それぞれの特徴をご紹介しましょう。

▣天然スレート

その名の通り天然石である粘板岩を原料とした天然スレートは、薄い板状に割れやすい性質を持っています。そのため、屋根用の建築材料として加工しやすくヨーロッパなどでも古くから採用されてきた屋根材です。

原料の粘板岩そのものが屋根材としてすぐれた性能を持っており、表面に塗装などの加工が不要なのが大きな特徴です。天然スレートを使った屋根は、ナチュラルな風合いを表現できることから人気はあります。しかし、現在では天然の粘板岩が貴重なので、非常に高価な屋根材となってしまいました。

重厚感や高級感がある屋根に仕上げられる天然スレートですが、一般住宅の屋根材としてはほとんど使用されません。

▣化粧スレート

化粧スレートは、セメントを主な原料として繊維状の素材を混ぜて薄い板状に加工した建築材料です。工場での大量生産で安定供給される化粧スレートは、コロニアルカラーベストという商品名で呼ばれることも多いですね。

新築やリフォームの屋根工事でも多用されている化粧スレートは、色やデザインが豊富でおしゃれな外観を実現しやすい屋根材です。

セメントが主原料なので、化粧スレート自体には防水性がありません。そのため、定期的にメンテナンスを行わないと雨漏りにつながってしまうという面もあります。

 

2.スレート屋根のメリット・デメリット

スレート屋根といえば、ほとんどの場合化粧スレートを使った屋根材を指すことがわかりました。
では、化粧スレート(コロニアルやカラーベスト)にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
わかりやすく解説していきましょう。

▣スレート屋根のメリット

スレート屋根には次のような3メリットがあります。それぞれくわしく見ていきましょう。

①リーズナブルな価格
工場で安定的に生産されているスレート屋根は、価格が安いことがメリットの一つです。施工するときも屋根材以外に必要な部材が少なく、初期費用をおさえられます。
また、非常に普及している屋根材なので、取り扱い業者が多いことも特徴です。
②軽量な屋根材
スレート屋根の重さは「約20kg/m2」と陶器瓦の約半分の重量しかありません。そのため、住宅全体の重心を低く保って耐震性にすぐれていることがメリットです。
ガルバリウム鋼板屋根には一歩及びませんが、デザインが豊富で軽量なスレート屋根は地震が多い日本では特に人気のある屋根材といえます。
③色やデザインのバリエーションが多い
スレート屋根は豊富なカラーとデザインのバリエーションがそろっています。
屋根材の定番色である、ブラックやブラウン、シルバー系以外にも、グリーンやオレンジなどがあり、住宅の外観に合わせて選ぶ楽しみがあるのはスレート屋根の大きなメリットです。

▣スレート屋根のデメリット

メリットが大きいスレート屋根ですが、屋根材として採用する際にはデメリットについてもしっかり把握しておくことが重要です。

①定期的な塗装が必要
スレート屋根はセメントを主な原料としています。塗料による塗膜で防水性能をプラスしているため、定期的な塗装が必要です。
風雨や直射日光による紫外線を浴び続けるスレート屋根は、経年劣化で塗膜がはがれて防水性を失ってしまいます。
初期費用は安いスレート屋根ですが、メンテナンスの頻度が高いことはデメリットといえるでしょう。
②耐久性が低い
初期のスレート屋根にはアスベスト(石綿)が原料として加えられていました。しかし、アスベストによる健康被害の実態が把握され、2004年にはアスベストの使用や製造が全面的に禁止されました。
その後ノンアスベストの屋根材として改良を重ねられていますが、他の屋根材と比較すると耐用年数が短いのはスレート屋根のデメリットですね。

 

3.スレート屋根に見られる劣化症状

実際みられるスレート屋根の劣化症状を具体的に紹介します。

▣ひび割れ

スレート屋根はセメントと繊維質を原料とした薄い板状の屋根材です。屋根材が薄く軽量なことは、住宅全体の耐震性の向上につながるのですが、自然災害や積雪などの荷重によってひび割れが起こりやすいともいえます。

スレート屋根がひび割れることで、屋根の隙間から水の侵入を許してしまい、室内への雨漏りにまでつながってしまう可能性があるのです。

スレート屋根のひび割れは初期であれば補修工事で対応できます。早期に発見してメンテナンスすれば、スレート屋根の寿命を延ばせますね。

▣苔やカビが生える

スレート屋根の塗膜が劣化してくると、屋根材に水がしみ込んで苔やカビが発生します。そのまま苔やカビを放置すると、水を含んだ状態が続いて屋根材に重要な水はけが悪くなります。住宅にとって水の侵入は大敵です。

スレート屋根を長く使い続けるためには、苔やカビの繁殖を防ぐ定期的なメンテナンスが大切です。

▣色褪せ

スレート屋根の表面は塗装されることで防水性能を保っています。その塗料の塗膜が、風雨や直射日光の影響を受けると経年劣化による色褪せを起こします。

スレート屋根の色褪せは、住宅の外観を損ねるだけではなく、屋根材の防水性能が失われつつあるサインです。ですから、スレート屋根の色褪せに気づいたときには、早めに点検を受けてメンテナンスするのがおすすめです。

 

4.スレート屋根のメンテナンス方法

ここまで見てきたように、スレート屋根は初期費用が安くおさえられてデザイン性も豊かな軽量の屋根材です。

しかし、一方で定期的な塗装を始めとしたメンテナンスをおこなわないと、早めに寿命がきてしまうこともわかりました。
具体的なスレート屋根のメンテナンス方法を解説していきましょう。

▣塗装によるメンテナンス

スレート屋根は定期的に塗装をおこなえば、30年以上持つといわれています。塗装をおこなうときには、ひび割れ部分の補修も同時に施工することが多いです。

屋根の上での作業は非常に危険です。雨漏りにつながるひび割れは見つけたからといって自分で補修するのは避けましょう。
塗装を定期的におこなうことで、スレート屋根の防水性能を保てます。

▣カバー工法によるメンテナンス

スレート屋根の劣化が進んでいる場合には、カバー工法でのメンテナンスがおすすめです。
カバー工法とは、既存の屋根に新しい屋根を重ねて葺くリフォームの方法です。

特に初期のスレート屋根はアスベストを含んでいるので、屋根を葺き替える場合には廃材処理費用が膨らむ可能性が高いです。
屋根が二重になるため、断熱性や遮音性が高まる一方、新しい屋根材の重さによって住宅の耐震性は下がります。

 

5.まとめ

スレート屋根は新築やリフォームのときの初期費用が安く、魅力的な屋根材です。しかし、メンテナンスの頻度は陶器瓦や金属系のガルバリウム鋼板屋根と比べると高いことがわかりました。

デザインやカラーのバリエーションが豊富なスレート屋根を取り入れるとおしゃれな外観が実現します。メンテナンス計画も合わせて採用を検討してみてくださいね。

 

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