セルロースファイバーってどんな断熱材なの?特徴やリフォームする際のメリット・デメリットを解説(2021年3月5日 現場ブログ更新)


王子製袋より引用

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社です。

「真夏の暑さや、真冬の寒さをしのぐため、自宅にいる時はすぐにエアコンをつけてしまう」
「リビングは問題ないが、ちょっと廊下に出たりトイレに行くと寒いのがとても億劫だ」
「最近、部屋の寒さからくる目や肌のかゆみ、アトピーが気になっている」

自宅の温度はつねに快適でしょうか。リビングなど、よく滞在している場所はある程度心地よくても、一歩部屋から出た時のヒヤッとする寒さやムッとする暑さを不快に感じることがあるかもしれません。
日頃このようなことをお考えの皆さまの一助となりますように、今回は断熱材のリフォームについてお話しします。

この記事では、断熱材の一種であるセルロースファイバーについて、特徴やメリット・デメリットをまとめました。断熱材を選ぶ際の参考にしてみてください。

 

1.セルロースファイバーってどんな断熱材なの?

セルロースファイバーとは、古新聞紙を主な原料とする断熱材です。

※断熱材 ・・・ 熱移動を減少させる材料

天然繊維のため、人体にも、環境にも優しく、人口繊維より良いところが沢山あります。
約50年前からアメリカで多く使用されるようになり、今では日本国内でも注目されています。
特徴など、どのような断熱材なのか、詳しく解説します。

(1)メリット

①耐熱性と、防火性に優れている
断熱材は繊維間に気泡を持っていますが、セルロースファイバーは、さらに繊維の中にも気泡があります。この二重の層により、熱伝導率が小さくなります。
防燃処理により、準不燃材料に合格していることや、「加熱に30分以上耐える」性能が必要な屋根として建築基準法で設定されていることから、防火性に優れているとも言えます。

②吸音性と、防音性に優れている
セルロースファイバーは繊維間、繊維中の気泡により、音が小さくなります。また、音の振動も吸収されるため、音が漏れにくくなります。
また、高密度に充填すると空気の量も減るため、音が伝わりにくくなりあらゆる騒音を遮断することが可能です。

③撥水性に優れている
セルロースファイバーは撥水処理が行われているため、雨が降っても吸水せずそのままセルロースファイバーを通り抜けます。

➃吸放湿性に優れている
セルローズファイバーは結露を防止することができます。
新聞紙と同じように、調湿性能が高いので、季節によって湿気を吸い込んだり、吐き出したりできるのが特徴です。

⑤伸縮が少ない
セルロースファイバーは繊維が傷まないようほぐされているため、年月が経過しても伸縮が少ないので断熱効果の減少も抑えることができます。

(2)デメリット

①価格が高い
セルロースファイバーは、他の断熱材に比べて費用が多くかかります。
高密度にするため、材料が沢山必要であることや、現場で手間のかかる作業を丁寧に行う必要があることなどで価格が高くなります。
しかし、初期費用は高くなっても、その後の光熱費やリフォーム費の節約になると考えると長期的に考えてメリットととらえることもできます。

②重い
セルロースファイバーは、精度の低い施工がなされている場合、建物の細やかな振動で自重に耐えきれず沈下します。

しかし、自重に耐えきれるように高密度で吹き込めば問題ありません。施工業者を慎重に選ぶことが重要です。

 

2.セルロースファイバーの施工方法は?

セルロースファイバーの施工方法は、主に2種類あります。詳しく解説します。

①乾式工法

乾式工法は、柱と柱の間にシートを貼り、送風機を使ってセルロースファイバーを中に詰めていきます。
シートを貼ることにより、セルロースファイバーが漏れて出てきてしまうことがありません。

②湿式工法

湿式工法は、柱と柱の間にシートは貼らず、スプレーガンで直接柱や壁などに吹きかけていきます。乾燥させて、完了。
シートを張る手間がないので、比較的安価で施工することができます。

 

3.セルロースファイバーにはどんな商品がある?

様々なメーカーが、セルロースファイバーの商品を出しています。詳しく解説します。

①スーパージェットファイバー


日本製紙木材より引用

スーパージェットファイバーは、日本製紙木材株式会社のセルロースファイバー商品です。
材料が優れているのはもちろんですが、メーカー登録施工店の専門スタッフが施工する安心の体制が整っています。
しっかりと研修を受けた断熱のプロの手により、快適な断熱性能を手に入れられます。

②ファイバーエース


吉水商事より引用
ファイバーエースは、吉水商事株式会社のセルロースファイバー商品です。


吉水商事より引用


吉水商事より引用
特に、隙間なく施工できるのが特徴です。セルダンD工法という施工方法により、天井の吊木部分など小さな隙間にも完全にファイバーエースを詰め込むことができます。
そうすることで、夏は外からの熱の侵入を防ぎ冬は室内の暖かさを逃さず快適な室温を保つことが可能です。

③デコスファイバー

デコスファイバーは、デコス株式会社のセルロースファイバー商品です。原材料の約80%が新聞紙です。

国内にて断熱材品質を証明するために欠かせない、日本工業規格認証品であることが特徴。「JIS A 9523 吹き込み用繊維質断熱材」による数々の基準を全てクリアした安心安全の商品です。

 

4.他にはどんな断熱材がある?

セルロースファイバーの他にも、いくつか断熱材の種類があります。詳しく解説します。

①グラスウール

旭ファイバーグラスより引用

グラスウールとは、ガラスを原料とする断熱材です。
環境性能が高い上に、コストパフォーマンスも高く、人気の断熱材ではありますが、湿気に弱いため結露に悩まされる可能性があります。
カビや、断熱性能の低下を防ぐためにも正しい施工がなされることが大切です。
最近では、さらに性能のよい高性能のグラスウールが一般的になってきました。

②押出法ポリスチレンフォーム
押出法ポリスチレンフォームとは、ポリスチレンを主な原料とする断熱材です。
高価ではありますが、繊維系の断熱材と比較した場合、断熱性の高さと、水や湿気に強いのが特徴です。火事が発生した場合、大量のすすが発生する点は注意が必要でしょう。

③発泡ウレタンフォーム
発泡ウレタンフォームとは、ウレタン樹脂を主な原料とする断熱材です。耐水性が高いのが特徴。
液状のウレタンフォームを吹きつけたあと、膨らむと発泡スチロールのようになります。
膨らんで壁にくっついていくため、隙間ができにくく断熱はもちろん、音漏れ防止にも役立ちます。

 

5.性能や価格のバランスを考えよう

セルロースファイバーについて詳しく解説してきましたがいかがでしたか。
セルロースファイバーは、数ある種類の中で環境や人に優しく、耐熱性・防火性・吸音性・防音性・撥水性・吸放湿性など多くの性能を備えた断熱材です。

一方で、最初にかかる費用を他の断熱材と比べると、圧倒的に高いのがデメリットだということもお分りいただけたと思います。しかし、最初からしっかりと断熱対策を整えることで、後々の光熱費や修繕費を抑えることも可能です。長期的に考えて、快適でお得な断熱材選びが重要と言えるでしょう。

 

 

お気軽に弊社「マサキホーム」までご相談ください

断熱材のセルロースファイバーについてご紹介してきましたが、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてはいつでもご連絡ください。

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