失敗しない!介護リフォームのポイント! リフォーム内容の実例と助成金利用の流れについて (2023年2月28日 現場ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の大平です。

高齢者の事故のうち77%は、おうちの中で起きていると統計が出ています。
出典:内閣府 平成30年版高齢社会白書

その中でも、転倒転落の割合が最も高くなっています。転倒転落は、その部位のケガや骨折だけではなく、安静治療をしているうちに筋力が衰えて歩けなくなってまったり、けがが原因で寝たきりなど介護が必要な状況を招く危険性があります。生活環境や生活動線を見直して、事故を未然に防ぎましょう。
ケガの予防だけではなく、自立した生活を続けることや家族のゆとりにもつながります。
高齢者にとって暮らしやすく、家族にとって負担を減らすために有効なリフォーム工事のポイントについて紹介します。

1.介護リフォームを考える時のポイント

【介護しやすい環境作り】

介護リフォームというと、高齢者の動きに意識が行ってしまいがちですが、介助者がスムーズに動けるような工夫も大切です。介護する側の視点でリフォーム箇所を考えることで、介護の負担やストレスを軽減することができます。

【リフォームをする時期】

玄関やお風呂、トイレなどのリフォームで日数がかかる場合、数日にわたるケースも考えられます。体調や気分が優れない日が多くなってくると、工事中に家を空けて、仮住まいすることも難しくなります。介護保険の助成金を利用する場合は、介護認定を受けたらすぐに検討を始めましょう。準備が整っていれば、体調や季節を見ながら日程を決定することも可能になります。

そのためには「今すぐリフォームが必要」となる前に、日ごろから
★リフォームが必要となりそうなのはどの部分か。
★どのようにリフォームしたら便利か。
といったおうちの中の問題点を把握しておきましょう。

【段差の解消】

最初に考えるのは室内の段差の解消です。
階段やドアの敷居部分、玄関のたたきとの段差だけでなく、普通では気にならない小さな段差も、体の自由が利きづらい高齢者にとっては危険な場合があります。

【温度差解消】

各部屋の温度差をなくすことでヒートショックを防止することができます。
ヒートショックとは、急激な温度変化が身体にダメージを与える現象のことです。
暖かい部屋から寒い場所へ移動すると、熱を奪われないように欠陥が縮んで血圧が上がります。血圧が上下すると心臓に負担がかかり、心臓疾患を引き起こす要因となります。
費用も工期も大きく掛かりますが、断熱の改修工事を行うと、高齢者だけでなく家族全員が快適で健康的な暮らしを送ることができます。

2.部位ごとのリフォーム内容

おうちの中で、特にリフォームの必要性な箇所について、リフォーム時のポイントを解説します。介護保険の住宅改修費の受給要件に当てはまる項目も多くあります。

◆玄関

置くものを減らしてすっきりさせるだけでも安全性があがります。また、玄関かまちの段差は15㎝以内に抑えると危険が減少します。
車いすに乗せたまま室内に出入りできると、介助する側の手間と労力が減少するので、外出へのハードルが下がり、より気軽に庭へ出たり、散歩に出かけたりすることができます。

●手すり、ベンチ、スロープ設置 ・・・ 負担軽減、動きのサポート、転倒防止
●スロープ設置、玄関ドアを引き戸に交換して間口を確保 ・・・ 車いすへの対応

※玄関回りにスロープ設置のスペースがない場合、庭やバルコニーを経由するアプローチを考える必要もあります。

◆トイレ

身体が動きづらくなっても、どうしても自力移動ができなくなるまでは、自分で行きたいと思っている方がほとんどです。生活の質や自分で動きたいという意欲を落とさないように優先的にリフォームを検討しましょう。

●和式から洋式へ交換 ・・・ 足腰への負担の軽減
●手すりの設置 ・・・ 限られたスペースの中で、車いすから便座にどのように移動するかをシミュレーションして、手すりの位置を検討する。トイレ入口にスロープがあるとスムーズなケースもあります。

◆お風呂

お風呂場も、事故が起こる可能性が高くありますが、リフォーム費用が高額になるケースが多いので、早めの計画が大切です。

●濡れても滑りにくい床に変更する ・・・ 転倒防止
●手すりの設置 ・・・ 動きのサポート、転倒防止
●浴槽の高さを低くする ・・・ 転倒防止
●浴室の断熱性を高める ・・・ ヒートショック防止、負担軽減

◆室内扉

室内移動の妨げにならないように、建具の見直しをしましょう。ドアノブをレバーハンドルに交換するだけでも暮らしやすさは変わります。

●敷居の段差解消 ・・・ 転倒防止
●片開き戸から引き戸やアコーディオンカーテンへ変更 ・・・ 間口の確保

3.介護保険の利用方法

要介護認定を受けている場合、バリアフリー化のリフォームには介護保険を利用できます。他の介護サービスとは別枠で金額が設定されています。

助成金は自己負担額も含めて上限20万円が支給され、受給割合は、要介護ランクによって受給対象や自己負担割合が違うので確認が必要です。

【認定要件】

要介護認定で要支援認定か要介護認定を受けていること。
実際に居住している家のリフォーム工事であること(利用者が入院や施設入所等で自宅を離れていないこと)
基本的に1度きりの利用だが、要介護ランクが3つ以上あがった時や引っ越した時は再度利用可能。
限度額に達するまでは分割しての利用も可能

【助成対象】
助成対象となるのは、下記の5つの項目です。

●手すり設置 ・・・ 屋外工事も対象
●段差の解消
●滑りづらい床材へ変更
●引き戸などへの建具交換やドアノブ交換
●和式から洋式へのトイレ交換

※上記工事に伴う下地処理
※大規模工事で上記項目に当てはまる部分がある場合は、面積按分して該当部分の見積書を分けることができ利用可能。

【介護保険利用の流れ】

➀役所で介護認定を申請して認定を受ける ・・・ 申請から認定まで平均して1か月程度かかります。
➁ケアプランの作成を依頼する ・・・ ケアマネージャーや自治体の高齢者支援課へ相談します。
③業者へ見積依頼する
ケアマネージャーも同席して打合せを行います。現地で立ち合いしてイメージに相違がでないように注意します。
➃自治体へ住宅改修費受給の事前申請をする

(必要書類)
介護保険給付支給申請書、介護保険被保険者証
住宅改修理由書(ケアマネージャーが作成)
工事見積書・内訳書、施工前の状態写真、完成イメージ図
⑤契約・工事開始
事前申請の通りに改修工事を実施します。

⑥工事代金の支払い
一旦、全額を支払いして、領収書を受け取ります。
⑦自治体へ助成金の申請
(必要書類)
リフォーム前後の写真、領収書、工事内訳書
⑧助成金還付
自治体から助成金が入金されます。

4.まとめ

高齢者のおうちの中での事故を防ぐためのリフォームと利用できる補助金について解説しました。

4人に一人が65歳以上の超高齢化社会を迎えるにあたって、介護は身近な問題です。できる限り「楽に」介護を行えるよう環境を整えることは、介護者、要介護者お互いにとってプラスになります。早め早めの検討を行って、必要となったタイミングで、慌てずに対応できるように情報収集や準備を整えておきましょう。

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