水を通すコンクリート「ドライテック」は万能なのか!?(2022年4月4日 現場ブログ更新)

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、佐々木です。

外構をコンクリートで仕上げれば、雨の日に足元がドロドロになる心配はなくなります。しかしコンクリートの仕上げは滑りやすかったり、水はけが悪かったり。施工に満足がいくことがなかなかありません。そんなお悩みの強い味方になってくれるのが「ドライテック」という特殊コンクリートです。今回はここ数年で話題になってきているコンクリート「ドライテック」の特徴についてお伝えします。(「DRYTECH/ドライテック」は株式会社フッコーの商標または登録商標です)

 

1.ドライテックってどんなもの?メリットとデメリットを徹底解説!


株式会社フッコ―より引用 

 

(1)メリット

まずはいいところから。ドライテックのたくさんあるメリットをご紹介します。

➀高い透水性をもっている
内部に細かなすき間をたくさん持つ「ポーラス構造」により、高い透水性があります。そのため水はけがよく、従来のコンクリートのように水たまりができません。透過した水は地中に流れていきます。

■ダイレクト仕上

■ダイレクト撒石仕上

■ダイレクトカラー仕上(ハニークリーム)

株式会社フッコ―より引用

②強度に優れている
無機材のため長期耐久性に優れています。曲げ強度にも優れているためひび割れしにくく、紫外線や気温の変化の影響を受けて劣化することもありません。27N(ニュートン)以上と強度が非常に高いため、駐車スペースの施工にも適しています

③滑りにくい
表面がコンクリートに比べて荒い粒子のため、防滑性があります。お子様からお年寄りまで安心して歩行していただけます。ベビーカーや自転車でも通行しやすいですよ。

株式会社フッコ―より引用

➃施工が簡単
水はけがよく、水勾配を考慮したり側溝や雨水枡を設置するなど、排水設備を設ける必要がないため、施工が簡単です。メッシュ筋も不要ですし、短時間で乾燥するため、コンクリートに比べて施工が早く完了します。最近ではドライテックを取り扱っているホームセンターもあるそうです。DIYで施工される方もいるということでしょうか?少しのスペースならDIYも可能かも知れませんが、コンクリートを施工するには下地に最低でも10㎝ほどの深さが必要になりますし、表面を転圧する作業も必要です。一人での作業はかなり大変ですので、施工が広範囲にわたる場合は専門業者にお願いすることをお勧めします。

株式会社フッコ―より引用

⑤ほぼ無臭
無機系の材料のため、アスファルトのように独特な臭いが出ることはありませんし、VOCガスが発生することもありません。ドライテックはほぼ無臭です。施工の時にご近所に迷惑をかけることもなく安心ですね。

株式会社フッコ―より引用

⑥温度が上昇しにくい
遮熱性・通気性が高いため、地表面の温度が上昇しにくく夏場も涼しく保てます。直射日光が当たっているところに触れても、やけどをする心配もありません。ヒートアイランド現象を防止して、快適な空間づくりに貢献しています。

株式会社フッコ―より引用

⑦苔・カビ・雑草が生えにくい
コンクリートはどれだけ平らに施工したつもりでも、わずかにへこむことがあります。雨が降るとその部分に水たまりができ、水が引かずそのまま苔ができたりカビが生えたりします。ドライテックは水を透過するため、水たまりができる心配もありません

株式会社フッコ―より引用

⑧災害対策にもなる
毎年のように、さまざまな地域でゲリラ豪雨、河川の氾濫、道路の冠水被害が出ています。水はけのいいドライテックなら大量の雨水も広い面積で透過するため、コンクリートに比べて浸水のリスクも下がります。また雪解けも早いため、雪の深い地域にもおすすめです。

株式会社フッコ―より引用

⑨衝撃吸収性がある
細かいすき間があり衝撃を吸収しますので、たとえばバスケットボールをドリブルしても音が響くようなことはありません。

株式会社フッコ―より引用

 ⑩下地材としても使用できる
ドライテックの上層に別の素材を敷くこともできます。人工芝、タイル、ゴムチップなどさまざまなデザインを楽しめます。水はけがいいという特性を活かして、枕木など水に弱いものを使うこともできますよ。

■インターロッキングの下地材としても

株式会社フッコ―より引用

カラー仕上も可能
ドライテックには多様なニーズに対応できるダイレクトカラー仕上もあります。
a.ラインホワイト

b.ニューグレー

c.アッシュグレー

d.チャコールグレー

e.ハニークリーム

f.モカ

g.レミーブラウン

h.パンプキン

株式会社フッコ―より引用

おうちの外観に合わせてコーディネートするのもいいですね。

 

(2)デメリット

ドライテックのいいところばかりたくさんご紹介しましたが、もちろんデメリットもあります。ご紹介します。

➀目詰まりを起こすことがある。
細かなすき間があるということは、そこにホコリや砂が入る可能性もあるということです。水を通すためのすき間ですので、目詰まりすると当然透水効果が落ちてしまいます。そうならないために、定期的に高圧洗浄などで水を流すといったメンテナンスが必要になります。畑のすぐそばなど、土の多い場所への施工は不向きかも知れません。

②見た目がアスファルトっぽい
これは好みの問題ですが、アスファルトのようなゴツゴツした仕上がりが、外構のイメージに合わないと敬遠する方もいらっしゃいます。ドライテックの機能性だけを取り入れ、下地材として上にタイルなど別の素材を使用することももちろん可能です。

③欠けることがある
たくさんの小さい石を固めたような形状のドライテックは、施工の仕方によっては初期のころにポロポロと欠けることがあります。しかし時間が経つにつれ欠けることもなく強固になっていくので、使用に問題はないとのことです。

➃業者によっては施工してもらえないことがある。
新しい素材だけに施工事例が少ないからでしょうか?ドライテックの施工を断られたというケースもよく聞かれます。施工を引き受けてくれたとしても、実際に施工の実績があるかどうかを確認することをお勧めします。今後、施工対応してくれる業者も増えていくことでしょう。

⑤施工コストがかかる
メッシュ筋がいらない、水勾配を考慮する必要がないなど、土間コンクリートに比べて施工自体の手間はかかりませんが、材料費・人件費を含めると平米あたり土間コンクリート施工費よりも少し高くなることが多いようです。ただ施工する場所によっては土間コンクリートと変わらないこともあるので、詳しくはお問合せください。

 

2.まとめ

今回は株式会社フッコ―の透水性コンクリート「ドライテック」についてお伝えしました。

エクステリアの中で土間コンクリートの代わりに施工するものとしてよく耳にするドライテックですが、近年は公共施設や公共事業でも多く採用され始めています。このままたくさんの場所でドライテックが採用されれば、その透水性で冠水被害が減ったり遮熱性でヒートアイランド現象は軽減されたり地球にとってもメリットがたくさんあると言えるでしょう。いいところがたくさんあるドライテックを、あなたのおうちにも採用してみませんか?

 

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームは事前の細やかな聞き取りが肝心です。
「こんな感じにしたい」、「この部分に不便を感じている」といった些細なことでも、お気軽にご相談ください。

施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数、少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

 

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