主な雨漏り発生箇所の事例紹介 ❸-2 雨樋(2018年10月24日 リフォームの基礎知識更新)

こんにちは。川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称「釣師ハマちゃん!」こと川村です。
今回は、前回に引き続き雨漏り発生箇所の紹介としまして『マサキホーム施工 ランキング3位=破風、軒天、雨樋』のなかから雨樋についてお話しします。

1. 雨漏箇所別ランキング(マサキホーム施工)

 1位:屋根
 2位:屋上、ベランダ
 3位:破風板、軒天、雨樋
 4位:外壁のヒビ
 5位:サッシ窓


*マサキホーム株式会社 雨漏り施工ランキングより

 

2.『雨樋』からの雨漏り

(1)雨樋の役割

雨樋がないと建物の寿命縮みます!

雨樋の役割とは、雨水の浸入で建物が腐食するのを防ぐことにあるのです。雨に対する性能を屋根と外壁とで比べると、屋根の方が外壁に比べ優れています。特に木造住宅では、外壁は大量の雨を長時間受け続けることを想定していません。雨樋で屋根から流れる水を受け、外壁には最小限の雨しか当たらない構造になっているからです(暴風雨の場合は別ですが)。もし雨樋がなかったら、雨水の大部分は軒先から落ちますが、軒先を伝って外壁に及ぶ雨の量が増えます。すると外壁に水が浸水し、腐食するリスクが高まってしまうのです。

軒が大きく出ていれば大丈夫だと考えるかもしれませんが、雨樋がない場合は、屋根から落ちた雨水が直接地面を叩くことになります。すると土がえぐれてしまい、建物の基礎を脅かすことになりかねません。例えコンクリートに覆われていても、長年水滴を受け続ければ穴が穿たれてしまいます。つまり、雨樋がなければ建物の寿命が縮むことになるのです。したがって雨樋が壊れたりした場合は早めに対処する必要があります。

 

(2)雨漏りの主な原因

雨樋とは、屋根面を流れる雨水を、パイプを伝って地上や下水に導くためにあるものです。雨樋の破損や金具が一部変形していると、「雨漏れ」の被害に遭ってしまう可能性が高いです。特に強風豪雨などの後には確認するようにしましょう。

また、雨樋にゴミ等が詰まり雨漏りを引き起こすこともあります。雨樋のゴミ詰まりは主に集水器で起こり、結果ここから雨水が逆流してしまいます。集水器とは、縦になっている雨樋の上部に付いた小さなバケツ状の部分です。

雨樋の詰まりにより、あふれた水が壁から入ってくる場合があります。

〔雨樋が詰まる原因〕

原因1:枯れ葉・落ち葉
一階部分の屋根などで落ち葉が屋根の上に落ちるような場所だと、雨樋に枯れ葉が溜まりやすいです。落葉樹などの木が植えてある近くの雨樋は、知らずのうちに詰まっている可能性が高いです。自分の家の敷地内に木が植えてなくても隣の家に落葉樹が植えてあるケースもあります。
落葉樹が近くにある場合、一度、詰まっていないか確かめてみましょう。

原因2:土や砂
風で飛んできた土や砂が長い年月をかけて雨樋に溜まります。また、そのような場所には雑草が生えているケースがあるため、草が生えていることがわかるようであれば、詰まっている可能性は高いです。できるだけ早めに雨樋の詰まりを掃除するようにしましょう。自分自身でできないようであれば、業者などに依頼するのも1つの方法です。

原因3:ビニール袋などのゴミ
台風や突風などで、ビニールなどのゴミが飛んできて雨樋に詰まるケースがあります。そのため、白い袋が雨樋にないか確かめてみましょう。

原因4:鳥の巣の残骸、動物の死骸
雨樋に鳥が巣を作ってしまい、それが原因で水漏れする可能性があります。もし、鳥が雨樋に巣を作っていたのであれば、詰まる原因です。早めに取り除くようにしてください。また、カラスやハトなどの鳥の死骸などが原因で、雨樋が詰まることがあります。このようなことが原因で雨樋が詰まり、雨漏りにつながる危険性があるため、覚えておきましょう。

それでは、雨漏りを引き起こす、雨樋の被害状況の事例を幾つかご紹介します。

(2)雨漏り被害の事例

【 事例1 (被害画像)・・・ 雨樋が破損し雨漏り被害 】

経年劣化した雨樋が、積雪の落下・強風・豪雨・台風により『破損・外れ・落下』の被害に!

 

【 事例2 (現場ブログ)・・・ 川崎市 多摩区 横樋 縦樋 全交換工事 】

おはようございます。宮前区のリフォーム会社、マサキホームの由谷です。
前回のブログでは多摩区のご自宅で既存屋根漆喰の撤去、塗りのお話をさせて頂きましたが、今回も引き続き多摩区のご自宅で横、縦の雨樋、どちらも交換させて頂いたお話をさせて頂きます。

屋根漆喰も実際住んでいる方からすると見落としがちな箇所だと思いますが、樋も中々自らでは気づきにくい箇所です。実際僕らは職業病なのか、ただ道を歩いているだけでも自然に、色々な家の外観を見てしまいます。
その中でもほとんどの家の横樋が機能を成していない状態になっています(゚д゚)!

なかなか気づかない部分なので、このブログを読んで頂いた方には一度気にかけて、自分の ご自宅の雨樋を確認してみて下さい(‘◇’)ゞ っと、話が変わってしまいましたが、今回はそんな雨樋の全交換工事です。こちらの多摩区のご自宅は雨樋がひん曲がってしまい、屋根の雨水を樋が全くうけきれていない状態でした。
これでは、屋根に降り注いだ雨水が直接外壁に流れ込みます。結果、外壁が経年劣化でヒビ割れを起こしている住宅の場合、ここから内部に雨水が染み込み雨漏を引き起こします。

よく見ると横樋の受け金具のピッチが最近の戸建は455mm(45.5cm)なんですが今回はその倍の910mm(91.0cm)ピッチで受け金具がついていました(◎_◎;)
それならこういった現象も納得と言うか、なるべくしてなった現象としか言いようがありません。樋を支える金具がこれだけ開いていれば雨樋は雨水の重さや雪に耐えきれなくなりねじ曲がってしまいます。こんな事、誰が考えてもわかるような事なのに、未だにそういう付け方をする業者はけっこういたりします。

昔の住宅は多かったですが (◎_◎;) 、ここ最近では昔と違い建築の基準も変わってきています。皆さんも雨樋を交換、補修される際はしっかりそういった点に目を光らせて下さい。そんな樋の交換は簡単そうに見えますが、とてもシビアな作業です。
まず既存の樋、受け金具を全部撤去し、横樋の端からしっかりじょうご(雨水の落とし口)に雨水が流れるよう勾配をとって、基準を決めチョーク等でラインを出します。それを横樋が付く全箇所に初めにやっておき、そこからまずは受け金具をさっきも言った通り、455mmピッチで取り付けて行きます。受け金具が一通り付け終わったら、次はその受け金具に横樋を取り付けて行きます。
そこもしっかりコーナー合わせで取り付けて行かなければ、今度はコーナー部分に負荷がかかり雨樋が受け金具から外れてしまったりもしますので、しっかり寸法を出し、加工し取り付けます。

そこまでの作業が終われば後は縦樋を既存の通りにエルボ、自在エルボ、ソケットなどを駆使し取り付けて、最後に屋根の上から水を流ししっかりじょうごに横樋を通って水が流れているかの確認をし、作業は終了になります。

お客様も僕らの施工、仕上がりに大変満足して頂き、せっかく足場も立っている事だからと言う事で木部、鉄部の塗装もご依頼頂きました。僕らの作業を見て気にいって頂いて、追加で工事を頼んで頂けるのはとても嬉しい事です。そんな気持ちのいい仕事をこれからも日々頑張って行こうと思います(‘◇’)ゞ 

次に、雨樋補修工事の事例をご紹介します。

(3)雨漏り補修

【 雨漏り補修事例 ・・・ 横浜市 都筑区 】

築35年が経過し経年劣化してきた雨樋が、冬の積雪や台風等による豪雨・突風で年々破損状況が酷くなってきた。最近では内壁や一部天井に雨染みらしきものが目立ち始めてきたため雨樋交換と破風板金の工事を依頼した。

【工事内容】  雨樋交換

【築  年  数】  35年

【建物タイプ】  木造2階建て

【工  期】  6日間

【施工材料】 
 雨樋⇒エスロン アートフェイスH120(高耐候性)
 破風板⇒ガルバリウム鋼板

【施工状況】

 

 

最後までご閲覧いただきありがとうございます。
今回は、雨漏り箇所ランキング3位の中から『雨樋』が起因の雨漏りについて、弊社で過去に行った点検調査・補修工事の事例を中心にご紹介しました。

次回は、雨漏り箇所ランキング4位の『外壁』からの雨漏りについて、今回同様、事例を中心にお話したいと思います。

 

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