主な雨漏り発生箇所の事例紹介 ❺ サッシ(2018年11月11日 リフォームの基礎知識更新)

こんにちは。川崎市宮前区のマサキホーム株式会社、自称「釣師ハマちゃん!」こと川村です。
今回は、『雨漏り発生箇所の紹介』シリーズの最後になります『マサキホーム施工 ランキング5位=『サッシ』についてお話しします。

1.雨漏箇所別ランキング(マサキホーム施工)

 1位:屋根
 2位:屋上、ベランダ
 3位:破風板、軒天、雨樋
 4位:外壁のヒビ
 5位:サッシ


*マサキホーム株式会社 雨漏り施工ランキングより

 

2.『サッシ窓』からの雨漏り

(1)雨漏りの主な原因

劣化(コーキング・シーリング材・窓枠四隅の外壁)、施工不良(コーキング施工不良・サッシ取付け時施工不良・サッシの防水テープ施工不良)、窓枠と壁のスキマ雨仕舞(あまじまい)の処理不良、窓の上にある配管や換気扇

雨仕舞(あまじまい)とは、建築において、家の中に雨水が入らないようにする製品の構造や設  置・固定の仕組みを指します。同じく水に関わる言葉で「 防水 」がありますが、両者の違いを簡単に言うと
・「防水」=雨水を防ぐ、シャットアウトすること。
・「雨仕舞」=防水機能はもちろん、雨水を上手く誘導し雨樋や地面などに受け流す構造。

それでは、これらの原因の中から、いくつか詳細内容を説明します。
〔どうしてサッシから雨漏りが起こるの?〕

原因1:コーキングの劣化・ひび割れ
サッシ窓からの雨漏りでいちばん多いのがコレです。施工時、窓枠を壁にはめ込む時に外壁とサッシが接するところに隙間ができます。それを埋めるのがコーキング(シーリング)というゴム状の素材。雨風、紫外線、雪など、さまざまな影響でコーキングは劣化します。コーキングの寿命は約10年程で、劣化するとヒビ割れたりスキマができて、雨漏りの原因になります。

原因2:窓枠四隅に接した外壁のひび割れ・穴
外壁の塗装も、コーキングと同じように雨風や紫外線などで劣化し、ヒビ割れや、小さな穴などの現象が起こります。とくに、窓枠の四隅外壁は劣化しやすくヒビ割れが起こり、窓枠と外壁の間を埋めていたコーキングがはがれてしまいここから雨水が侵入します。

原因3:窓の上にある配管や換気扇
台風や暴風などで雨がいろんな角度から降ると窓の上にある配管、換気扇、通気口などを通じて雨漏りすることがあります。横や下から雨が吹き付ける場合は要注意です。

原因4:引き違いサッシの境目
サッシとサッシの間・境目から雨が浸入してきます。台風や暴風雨など、雨が横からふきつける時は特に注意!

原因5:防水処理のミス(施工不良)
窓枠とサッシを取り付ける時に、防水シートや防水フィルムなどで防水処理をします。その最初の防水処理に不備があったり、処理が下手だと雨漏りします。最も多いのが、サッシのフィン(外側の枠)・防水テープ・防水シートが上手く一体化できていないという施行ミス。シワが残らないように防水テープをしっかり付けないと、雨漏りが起こってしまいます。

◆雨漏りは補修必須!放置すると2次被害が発生し家の資産価値がります。 

雨漏りは見つけたら、スグに補修するのが鉄則です。ひとたび雨漏りがはじまると、補修しない限り、永続的に建物内部に水が入り続けることになります。そして、その被害は、生活に支障をきたすだけではありません。雨水は家の内部にどんどん入り込むことにより、柱などの躯体を腐食させていき、その結果家の寿命を大きく縮めてしまうなどの2次被害を引き起こします。

【雨漏り放置による主な2次被害】
・家の木材が腐って、家の資産価値が下がる
・湿った木材が好物のシロアリを呼び寄せる
・カビが生える
・電気系統の故障や漏電事故

2次被害で特にコワイのが、湿った木材が大好物のシロアリです。雨漏りで湿った家の木材をねらって、家に住み着きます。一度住み着いてしまったシロアリの駆除と、被害にあった木材の修繕費用多額数百万円単位に及ぶケースが多々あります。シロアリの被害は目に見えない場所でジワジワ進行しています。対応が遅くなるほど、回復するための費用も大きくなりますのでお心当たりの方は調査だけでもオススメします。

(2)サッシ窓からの雨漏りチェック方法

①自分でできるチェック項目
★外壁にひび割れ・変色・塗装のはがれが生じていないか
★外壁とサッシの間を埋めているコーキング剤に劣化・欠損・はがれなどがないか
★窓周辺の壁にカビがはえていないか
★窓周辺の壁のクロスにシミ・変色・はがれなどがないか
★何もこぼしていないのに窓下の床がぬれていることがないか

プロによる調査が必要な項目
雨漏りの原因となるコーキングや外壁の劣化は、素人では判断がつかない状態のこともあります。また、配管や換気扇部分、屋根、窓上の外壁などは自分でチェックするのは難しいでしょう。サッシの雨漏りの原因は、通常は思いつかないような部分や、素人では見ることができない部分にあることも多いのでプロに調査をしてもらうほうがおすすめです。

 

(3)サッシの雨漏りに関する、よくある質問

Q.台風や暴風雨のときだけサッシから雨漏りするのはなぜでしょうか?
A.台風など風が強いときは、雨は垂直に落下せず上や横方向に流れることがあります。そのため、サッシの上部や横のコーキング部分にすき間や欠損などができていると、そこから雨漏りしてしまうのです。

Q2階は雨漏りしないのに、1階だけサッシから雨漏りするのはなぜでしょうか?
A.雨水が、屋根から壁を伝い1階で雨漏りする・1階のサッシ周辺の外壁がひび割れしているなど、いくつか原因が考えられます。雨漏りが悪化しないうちに、早めに業者に調査を依頼し原因を突き止めてもらうほうがいいでしょう。

Q.「サッシの雨漏りを放置するのは危険」といわれているのはどうしてですか?
A.最初は、「窓枠がぬれるだけなのでふけば大丈夫」と思っていても、徐々に雨漏りは広がり、窓周辺や床にシミやカビが発生します。そうなると、カビによる健康被害・シロアリ被害・ろう電による火災など、大きな被害を招く危険もあるのです。雨水が屋内に侵入した段階で、原因を突き止め修理をしたほうが結果的に修理代も時間もかかりません。 

(参考)雨漏り点検ブログ

世田谷区 築16年 サッシからの雨漏れ

相談内容 ・・・ 2階天井から雨漏れがしてきてハウスメーカーに相談したが、雨漏れの原因がわからず放置になっているため調査をしてほしい。

 散水試験で点検中

 ↓ あらゆる箇所を点検調査(屋根、外壁、窓、屋上)

今回は散水試験で調査しました。
散水試験とは、漏水個所を判断するため怪しい箇所をホース等で水をまき調べるやり方です。
水道ホースからの水圧、水量では原因がわからなかったため、弊社の高圧洗浄機で散水試験をすることにしました。高圧散水試験で調査をおこなった結果、屋上出入り口のドアサッシ枠からの水漏れであることが判明しました。かなりの水の量が室内にきました(+_+) 原因がわからず1年間悩んでいたため、原因わかり安心した様子でした。
サッシ枠の交換もしくはシーリング材による補修をお勧めしました。

 

(4)まとめ

サッシの雨漏りの原因は素人が見つけるのは難しい場合も多く、DIY修理しても応急処置にしかならないケースも少なくありません。おかしいなと思ったら、早めにプロに雨漏り調査や修理を依頼することをおすすめします。

 

最後までご閲覧いただきありがとうございます。

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