火災保険で屋根修理 ◆実例:風災が認められた補償金が支払われたケース(2016年12月27日 店長ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区のマサキホーム株式会社
メタボリック風店長(体質改善中!最近、近所のスポーツジムに入会しました!)
です。最近、火災保険(風災・雪災)を使った復旧工事についてのお問い合わせが
急増しています。
そこで、どのような場合に火災保険が使えるのか。今回は実際に私が担当した実例
をあげて、ご紹介したいと思います。

まず、はじめに火災保険(住宅総合保険)で「屋根などを修理するとはどういうこ
とか?」についてですが、一般的な火災保険には火災時の損害補償以外に
 ●風災の損害補償(最大瞬間風速20m/秒以上の強風による被害)
 ●雪災の損害補償 
 ●雹災の損害補償
などが、保険プランに組み込まれているケースが多いようです。
保険の名称が「火災保険」となっているので、火災の時の保険と思っている方も多
いようです。加入されている保険プランに風災・雪災・雹災などが組み込まれてい
れば、台風や木枯らしなどの強風の被害で屋根の板金が剥がれたりした場合に保険
の申請をすれば、補償金が支払われる場合があるのです。

では、どんなケースが 火災保険の適用 になるのか、実例をあげて紹介します。

ある時、弊社宛(マサキホーム株式会社)に「屋根を点検してほしいのですが」と
お問い合わせのメールを頂戴しました。早速、お電話をしてお話しを伺うと、近所
でリフォーム工事をしている訪問販売業者に指摘され、高額の見積を提示されてい
るとの事でした。屋根が傷んでいるので一刻も早く直した方がいいと言われ、工事
の契約をするかしないかの返事を迫られているが、高額な金額で急には決められな
い。とのことでした。

築30年近い家なので、屋根の手入れをしなければいけない時期なのはわかるけど
予算もあまりないので「火災保険」が使えないか?との内容でした。
会社の同僚から屋根の修理には「火災保険」が使える。と聞いたらしいのです。

後日、お約束の日時に現地に伺い屋根を見させていただきました。
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☝こちらが実際の屋根です。棟包み板金を固定しているクギが抜けています。

築30年程の建物です。上記写真のように屋根全体が劣化しています。
一見、パッと見ただけでは強風の被害を受けているように見えないと思います。
しかし、注意して観察すると赤い丸で囲んだ箇所のクギが飛び出しています。
これは棟包み板金を固定しているはずのクギが数本、抜けているのです。

更に板金の下の方を確認してみると、クギが数本抜けて、無くなっていました。
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☝板金の下地の貫板が腐っています。これではクギを刺してもききません!!!
上記写真の箇所は、クギが完全に抜けて、なくなっていました。手で板金を持ち上
げて下地の貫板を確認したところ、貫板は腐っていました。
台風などの強風を受ければ、板金は写真のように簡単に浮き上がってしまいます。
更に雨などの水分が直接かかるので、木製の貫板は上記写真の様に劣化が進んでし
まうのです。
このように「スレート瓦」の場合、この「棟包み板金」が強風の被害をいちばん受
けやすい箇所といえるでしょう。

こちらのお宅の場合、「強風の被害」ということで、この「棟包み板金の復旧工事」
を保険会社に申請しました。
申請の内容は以下の通りです。

  1. 仮設足場(外部) 高所作業のため必ず必要になります。
  2. 仮設足場(屋根部)屋根が6寸以上の急勾配の場合に必要になります。
  3. 既存 棟包み板金・下地の貫板など撤去・処分費
  4. ケラバ板金(屋根の袖部)のビス止め
  5. 新規 貫板取付
  6. 新規 棟包み板金取付
  7. 板金端部コーキング処理
  8. スレート瓦の浮き上がり
  9. 雨樋の変形(雪災)

などの項目内容で見積書を提出しました。

ここで、火災保険・住宅総合保険を申請する際のポイントですが、
「こちらで勝手に判断しない」ということです。
保険会社では、保険の契約者から被害の報告(申請)があった場合、その申請内容
が妥当であるか。どの項目について補償の対象とするかなどの判断を日本損害保険
協会の鑑定人に委ねています。ですから、鑑定人が認めた上で保険会社が了承すれ
ば、その内容の金額が契約者である皆様に支払われる訳です。と言うことは、「と
にかく、少しでも多い項目で申請してみる」ことが賢明だと思います。

話しを戻しますが、こちらのお宅の場合も屋根を点検調査したうえで、可能性のあ
る項目を一通り申請してみました。
結果、⑧スレートの浮き上がり(風災)と⑨雨樋の変形(雪災)は妥当性がないと
いうことで弾かれてしまったようです。(雨樋は大きな変形が認められないとの事)。
逆に鑑定人が現場へ調査に来た際に、私が見落としていたベランダのテラス屋根は
雪災の対象になる。との事で付け加えて頂けました。

結局、こちらのお宅の場合では「約60万円」の補償金が支払われました。
その補償金の60万円で、仮設足場を組立て、屋根板金の復旧工事をする事になり
ました。さらに、せっかく補償金で足場を架けられたついでだからと、お客様のご
希望で「屋根の塗装工事」と「外壁の塗装工事」を追加で施工する事になりました。

訪問販売業者からは「屋根の葺き替え工事」で約200万円ほどの見積が出されて
いたのとのことでした。
はじめは、屋根だけに200万円も掛けられないと思っていたそうです。

結局、約40万円ほどの持ち出しで「屋根の不具合箇所の復旧」と、屋根・外壁の
塗装工事はじめ建物外部の修繕がほとんど、できた訳です。お客様も少ない予算で
お住まいのお手入れができたので大変、満足されていました。
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☝棟包み板金の復旧(交換)工事と塗装工事で屋根が蘇りました。
皆様もお住まいのお手入れをお考えの際は、「火災保険・住宅総合保険」を上手に
活用してみてはいかがでしょうか。

尚、火災保険の申請はお客様ご自身で簡単にできます。最近、「火災保険の申請代
行」を生業としている業者が増えています。申請代行費として高い手数料をとって
いるようです。業者選びにはご注意ください。
火災保険の申請の仕方についても今度、機会をみて、ご紹介したいと思います。
ご自身で簡単にできます。手数料を払うのは勿体無いです!

今回は火災保険の「風災」が認められたケースをご紹介しました。
次回は火災保険の「雪災」が認められたケースをご紹介したいと思っています。
興味のある方はまた、店長ブログをのぞいてみてください。

 

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