次世代ガルバリウム鋼板「SGL」の特徴について紹介します。(2023年5月2日 社長ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の山根です。

屋根や外壁の材料として使われる「ガルバリウム鋼板」
言葉は聞いたことがあったり、なんとなく長持ちしそうなイメージはあっても、実際にはどんな金属なのか、どんな特徴があるのかはご存じない方が多いのではないでしょうか。

今回は、耐震性や耐久性、コスパに優れた素材であるガルバリウム鋼板とさらに性能の向上した次世代ガルバリウム鋼板「SGL」について紹介します。

1.ガルバリウム鋼板ってどんな素材?

ガルバリウム鋼板は、アメリカで開発されました。アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%の割合からなるメッキで鉄をコーティングした素材です。
日本で生産が始まったのは1982年頃といわれています。
アルミニウムは、長期耐久性や耐熱性があり、亜鉛は、犠牲防食作用(*1)と自己修復作用(*2)を持っており、お互いのメリットを存分に引き出した性能の高い資材です。

*1 ・・・ 犠牲防食作用(傷がついて鉄が露出した時に、メッキ金属の中の亜鉛が先に溶けだして鉄の腐食を防止する作用)
*2 ・・・ 自己修復作用(亜鉛が溶けだした部分が、アルミニウムの酸化物で埋められる作用

2.ガルバリウム鋼板のメリットやデメリットは?

ガルバリウム鋼板のメリット、デメリットについて紹介します。

《 メリット 》

➀耐久性が高い!
上記のように金属の特性をうまく引き出して併せ持っているので、亜鉛鉄板と比べて3~6倍の耐久性が確認されています。メッキの耐用年数は25年、金属が苦手とする海の近くの塩害の恐れがある地域の場合でも15年との試験結果も出ています。

➁耐熱性が高い!
アルミニウムの割合が高いので300~350℃までは、熱にさらされても性能が劣化しません。

③熱反射性が高い!
ガルバリウム鋼板の表面は光をよく反射するため、金属にも関わらず表面の温度上昇が少ないです。よって、屋根材に利用すると太陽光による室内の温度上昇を防ぐことができます。また、触ったら熱い!なんてこともありません。

➃デザイン性が高い!
ガルバリウム鋼板は元々の状態が美しい銀白色です。このままでもデザイン性の高い人気の色味ですが、塗装をした商品もあります。耐久性が高いので、長い間にわたって美観を損なわれることがありません。

⑤耐震性が高い!
ガルバリウム鋼板は非常に軽い素材のため、建物にかかる負荷が少なくなります。建物自体が軽量化されるので、揺れが少ない地震に強いおうちとなります。

⑥施工がしやすい!
ガルバリウム鋼板はメッキ加工した鉄板のため、非常に加工がしやすい素材です。複雑な形状を作ることも得意とされており、こだわった屋根形状でも施工可能です。
また、加工が容易で扱いやすいので、工期も短くスピーディにできます。

⑦メンテナンスがしやすい!
ガルバリウム鋼板は金属のため、雨水や湿気を吸収することがありません。そのため、コケやカビが発生しづらい素材です。
また、金属なので、ヒビや割れの心配もありません。

⑧環境にやさしい!
ガルバリウム鋼板は廃棄後に再利用が可能です。

〔 デメリット 〕

①他の素材に比べるとコストがかかる
性能についてや、後々のメンテナンスコスト、リフォームの容易さを考えるとコスパがいいとはいっても、他の素材と比較すると初期費用は高額になります。

②施工できる業者が限られる
専門的な技術が必要なので、施工できる職人や業者が限られています。

③外部からの衝撃には弱い
ひび割れの心配はありませんが、物がぶつかると凹んでしまいます。

④キズが目立ちやすい
ガルバリウム鋼板の人気色であるマットな質感の濃い目の色味は、金属がぶつかったり、こすれたりすると、すぐに跡が残ってしまいます。

⑤完全なメンテナンスフリーではない
ガルバリウム鋼板といえば、メンテナンスが必要ないイメージが浸透していますが、実際は定期的なメンテナンスが必要です。他の素材に比べるとメンテナンスの頻度が低く 、汚れもつきづらくはありますが、塗装の塗膜は年月とともに劣化しますし、目地のシーリングも劣化します。適切なメンテナンスを怠るとサビが発生したり、シーリングの隙間から水が入ってしまって建物の構造材に影響を及ぼしたりといった他の外装材と同様の症状を引き起こします。

3.次世代ガルバリウム鋼板「SGL」とは


SGLはメッキにマグネシウムを加えることで、今までのガルバリウム鋼板をはるかに超える耐久性能を持たせた商品です。
2013年に、従来のガルバリウム鋼板のメッキにマグネシウムを2%加える形で誕生しました。ガルバリウム鋼板と比べてメッキの効果が3倍以上続くと言われています。

マグネシウムと亜鉛は相性がよく、亜鉛を助ける効果をもたらします。
その効果として、亜鉛の修復作用を促進させることや錆の拡大を防ぐために亜鉛の消耗を防ぐこと、亜鉛単体よりも緻密な保護皮膜をつくることなどがあげられます。

一般的な耐用年数は30~50年と言われており、塗装のメンテナンス間隔も15年ほどと従来商品の2/3程度でよくなりました。また、穴あきに対するメーカーの品質保証も25年間付与されます。

4.SGLを使っている屋根材と外装材を紹介!

➀ニチハ 横暖ルーフαS

引用:ニチハ株式会社 商品情報「横暖ルーフαS」

ジョイント部の気密性を高めた構造です。17㎜の断熱材を組み合わせているため断熱性に優れています。
また、ニチハの横暖シリーズの特徴は、横の接続部に4重の溝が加工されていることです。この加工によって水の侵入を防いでいます。

➁アイジー工業 スーパーガルテクトシリーズ

引用:アイジー工業 屋根のリフォームなら「スーパーガルテクト」

金属屋根の実績、信頼の高いアイジー工業の商品です。
令和4年度 文部科学大臣表彰を受賞しました。
根材の結合部に断熱材を充填する独自の技術で屋根裏への熱の侵入を防いでいます。

③旭トステム外装 ニュースタンダードシリーズ

引用:旭トステム外装株式会社 商品案内「スパンサイディングL」

業界初のSGL外装材として注目を集めました。
遮熱性、耐候性の高いフッ素塗料を塗装しているため、塗膜が長持ちします。

5.まとめ

ガルバリウム鋼板の特徴とガルバリウム鋼板の進化系であるSGL鋼板について紹介しました。
どちらもイニシャルコストはかかりますが、メンテナンスの頻度を抑えられるので長い目で見るとコスパの良い商品となります。

また、厚みが薄く軽量なため、外壁、屋根ともに、既存の外装材の上から貼るカバー工法を用いたリフォームに適しています。カバー工法はリフォーム時の廃材が少ない。廃棄物がほとんど出ない。工期が短いといったメリットも多く、人工代や処分費用が減るため、コストを抑えた大型リフォームとして人気を集めています。

外壁や屋根などおうち回りで、劣化や補修箇所を見つけたなど、心配な点や気になる点がある場合は、お気軽にマサキホームまでご相談ください。プロの視点で丁寧な点検を行い、状態の確認と考えられる原因について説明させていただきます。ご希望される場合は、「必要最低限の補修だけしたい」「再発しないように根本から補修したい」「近いうちに全塗装や貼替を考えているから、今は応急処理だけしてほしい」といったお客様のニーズやご予算に合わせて、補修方法やリフォームの提案も可能です。まずはご一報ください!

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