川崎市宮前区 屋根・外壁の点検調査・見積依頼に行ってきました(2016年9月3日 店長ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区のマサキホーム株式会社
メタボリック風店長(体質改善中!最近、近所のスポーツジムに入会しました!)です。
本日は、ご近所の川崎市宮前区のお宅からのご依頼で、屋根と外壁の点検調査及び見積依
頼に伺いました。既に、お客様は数社の業者に見積依頼を出されているとのことでした。

ご主人様にご挨拶の後、早速ご要望などを伺いました。外壁は窯業系のサイディングボー
ドが2種類張られています。塗装の際は既存の外壁に合わせ色分けを希望されています。
また、目地コーキングも劣化が見られ気にされておりました。亀裂の入った目地からは
下地のジョイナーが見えるほど「パックリ」と割れています。塗装工事の前に下地処理
として目地コーキングの打ち替えが必須な状況です。お客様自身も数社から説明を受け
ているので、その辺のことは既にご理解されておりました。

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☝目地コーキングの亀裂です。下に青く見えるのは下地(ハットジョイナー)です。

次に屋根の点検です。いつも通りハシゴを掛けて屋根に上がります。
ご主人様はスレート瓦なので塗装工事を希望されておりました。既に、見積を提出して
いる他社からも塗装工事で提案をされているそうです。

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☝スレート瓦が下の層から剥がれて浮いています。

ところが、実際に屋根に上がって既存の屋根材を確認したところ、「パミール」という
屋根材でした。実は、この「パミール」という屋根材は塗装工事をするには、ちょっと
問題があるのです。

以前にも何度かブログでご紹介しましたが、健康被害などの問題からアスベストの使用
が禁止された頃に各建材メーカーは「ノンアスベスト」の屋根材の開発・販売をはじめ
ます。ところが、この「ノンアスベスト」の屋根材が出始めた1996年~2008年頃の製品
には上記写真のような不具合が発生する商品が多かったのです。アスベストを使わない
ことにより屋根材の強度が極端に弱くなり「割れたり・剥がれたり・抜け落ちたり」と
様々な不具合が見受けられています。

この「パミール」という屋根材は写真のように、まるでお菓子のパイ生地のように、下
から「ぺリぺリ」と剥がれてきてしまうのが特長です。要するに、どんなに高価な塗料
を表面に塗ったとしても、その下から屋根材自体が剥がれてきてしまうのです。こちら
のお宅のご主人様は自分の家の屋根が「パミールである」ということに気が付いており
ません。既に見積を提出している業者も、その事には触れずに「塗装工事」での提案を
しているようです。

そこで私は屋根から降りて、直ぐに写真を見てもらい、以下のような内容の説明をしま
した。

❶アスベストの使用規制により「ノンアスベスト」の屋根材を各メーカーが販売を始め
る。(1996年頃から)
❷しかし、その頃に開発・販売された商品の中には「ノンアスベスト製品」にしたため
に強度が極端に弱くなり「割れたり・剥がれたり・抜け落ちたり」などの不具合が発生
する商品がある。
❸こちらのお宅で使用されている屋根材は、それに当てはまる「パミール」という屋根
材である。
❹この屋根に塗装をしても、写真のように下の層から剥がれてしまう恐れが
ある。
❺よって、塗装工事の場合には保証することができない。
❻この屋根材と症状をみて「塗装で大丈夫」と言い切る業者は塗装以外の建築に対する
知識が乏しい。

などの事柄をお話しさせてもらいました。ご主人様は頭の回転の速い方で即座に話しの
内容を理解されている様子でした。また、私からの説明だけではなく、インターネット
などでも調べてみる。と言っておられました。この「ノンアスベスト化による屋根材の
不具合」は沢山の記事が取り上げられております。以前、テレビ番組でも特集されてい
るほどです。

いずれにしても、お家のメンテナンスとなれば高価な費用が掛かるものです。慌てずに
現状と工事をした十数年後の事をよく考え、お客様の納得いく方法で工事を選ばれるこ
とをおススメしてきました。

後日、改めて進捗状況をご報告致します。

   

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