フローリングとフロアタイルとの違いって何?住宅リフォームに選びたい壁材・床材はこれ!(2023年1月30日 現場ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の柳沢です。

住宅の屋内施工や床下のリフォームでは、壁材・床材のことをよく知らずに選択して失敗することがあります。インテリアに合わない、目的に合致せずリフォームがすぐ必要になったなどです。そこで、壁材・床材で代表的な「フローリング」「フロアタイル」の違いについてそれぞれの特徴やメリット・デメリットを押さえながら比較して解説します。

1.フローリングの種類と特徴

住宅の壁材・床材としてよく使われるのが「フローリング」です。屋内の洋室に使われることで知られており、日本で馴染みの縁甲板(日本家屋にある木質の床材)とは異なる床材です。フローリングには大別して2種類あり、「複合フローリング」と「無垢フローリング」です。複合フローリングは、基材(合板や集成材)の表面に単板の天然木、もしくは化粧材(化粧シート)を重ねて張った壁材・床材のことを指します。ちなみに、単板というのは、薄く切った板を削って仕上げたものです。

◆複合フローリングの種類と素材

化粧材は、壁材・床板の外観を美しく整えるために化粧のように樹脂を加工したものです。そのうえで、複合フローリングはさらに細かく「挽き板フローリング」・「突き板フローリング」・「シートフローリング」の3種類に分類できます。

上記はそれぞれ名称の通り、「挽き板」を張った建築材、「突き板」を張った建築材、「シート」を表面に張った建築材で区別します。それぞれ張り合わせる材質の薄さが異なり、「挽き板」が2mm、「突き板」が約0.3mm、「シート」上記2種類よりもさらに薄いシートを張り重ねるイメージです。化粧材(化粧シート)を代用した場合はすなわち「シートフローリング」を利用していることになります。

したがって、「挽き板フローリング」や「突き板フローリング」とは決定的に違うのが、本物の木材を表面のシートに使っていないことです。木目に見えるのはあくまでも人工的に作られた模様であり、触ったときの感触も本当の木材ではありません。

◆無垢フローリングの素材

一方で、フローリングには「無垢フローリング」という全部が本当の木材で作られた壁材・床材があります。複合フローリングはあくまでも複数の材質が重なっており、中にはシートのような木材ではないものから構成されていることもあります。

しかし、無垢フローリングは100%の割合で天然の木材が使用されていることです。断面を確認したときに明確な違いがあり、無垢フローリングは自然な樹木の年輪の線があります。複合フローリングは真っ直ぐな線でそれがありません。

天然素材の印象を強めたい住宅では最適ですが、塗装方法によってはワックスがけが必要な場合や汚れが落ちにくいなどのデメリットがあるため、床材の選択から塗装まで気をつける必要があります。

◆フローリングのメリット

フローリングにはいくつかのメリットやデメリットがあります。まず、メリットとしてフローリングの種類を施行目的から選べることです。天然さ、高級感を出したいときは無垢フローリングを選ぶことで、自然な木材の印象を強められます。住宅インテリアにあわせてバリエーションを出したいときは、複合フローリングの加工技術で質感を変更するための選択も可能です。

また、もう1つのメリットとしてフローリングは掃除がしやすく、メンテナンス性が高いことも挙げられます。そのため、小さな子どもがいる住宅では、アレルギーの原因となるダニの発生を抑制するなど、複合フローリングのメリットを得られます。

デザイン性も高く、住宅内のさまざまな壁材・床材として使えるため場所も選びません。新築住宅だけでなく、リフォーム時に住宅内の印象を変える場合や設備変更でイメージの異なる壁材・床材を選択したい場合などにもさまざまな選択肢を与えてくれるのです。

さらに、複合フローリングにはない無垢フローリングだけのメリットは、調温機能があり、足で踏みしめたときに暖かさ(ぬくもり)や床材の樹木のような柔らかい感覚を得られることです。

◆フローリングのデメリット

反対に、フローリングのデメリットは、使われている材質によって硬度や柔軟さが異なることです。そのため、足で踏みしめたときに冬場で寒さを感じたり、素足やスリッパで歩いたときに硬さの影響で足が疲れやすいことです。

また、フローリングは木材を中心に壁材・床材を構成しているため、湿気に弱く水気を多く含んでしまうと膨張し、変形や変色、場合によっては内部腐敗により脆くなる原因となります。これに関連して、フローリングには経年劣化というメリットがあり、それは同時にデメリットでもあります。

なぜなら、部屋の見た目が床側から劣化して見えるのは風情があるともいえますが、現代住宅において床だけが劣化した場合、最初にイメージした内装インテリアに比べて見た目が劣るためです。無垢フローリングの場合は特に、場所によって壁材・床材が均一ではないことも内装の印象を変えてデメリットが強まる要因でしょう。

2.フロアタイルの特徴は?フローリングと比較する

フロアタイルは、別名「塩ビタイル」と呼ばれる塩ビ(塩化ビニール)の材質で作られたタイル形状の壁材・床材です。一般的には、クッションフロアと混同されることが多いため、注意が必要です。フローリングと比較した場合、フロアタイルは塩ビで構成しているのに対し、フローリングは天然の木材や大半を人工の木材で構成しています。

◆デザイン性が高いフロアタイル

本来、フローリングは住宅・建築業界で事例が多く、フロアタイルはその次に多く使われています。しかし、フロアタイルは材質が違っていても、目的は壁材・床材として使うため、フローリングに外観を近づけていることです。

実際に、フロアタイルと混同しやすいクッションフロアには平らな表面が多いのに対して、フロアタイルは実際の木目のような凸凹や形状をしっかり作っています。そのうえで、黒が基調の木目や明るい色合いの木目、オニックス、石粒などデザインの選択肢も充実しています。

また、フロアタイルの構造は3層に分割することが可能です。まず、基材となる部分にプリント層、クリア層の並びをしています。厚さは約2.5mm、高さの調整ができるようにしたものは約5mmです。置敷きフロアタイルでは、1枚ずつタイル単位で床材として組み合わせて使えるため、インテリア目的やリフォームなどにも簡単に導入できるという特徴があります。

◆フロアタイルの形状

形は大きく分けて縦長の板状と正方形のタイル型となっており、目的に応じて選ぶのが基本です。場合によっては、リフォーム時にフローリングの上からフロアタイルを重ねて張るというケースもあり、既存のフローリングでは変えられなかったデザインや雰囲気を一新することができます。

なにより、一度、住宅の完成やリフォームの完了後に、床材だけを張り替えたいというときは、フローリングよりもフロアタイルのほうが使い勝手に優れています。すなわち、フロアタイルを選ぶときは、住宅インテリアにフィットしたものを数あるデザインから探すことが最適です。台所や洗面所など、場所によってデザインを変えるなどの工夫をすることで、内装や物品にあわせた満足のいく壁材・床材を導入できるでしょう。

◆フロアタイルのメリット

フロアタイルには、フローリングとはまた異なるメリットやデメリットがあります。最初にメリットとして、耐久性に優れており、土足で床に上がるような場所や硬いものを擦るような場所にも使いやすいことです。

例えば、玄関や洋式のリビング、キッチンなどです。また、壁材・床材が水に強く、撥水性に優れていることです。構成のほとんどが木材を使ったフローリングでは、水気を放置することで吸収し、さまざまな壁材・床材のトラブルが起きる懸念がありますが、フロアタイルには水気の心配がそれほど必要ありません。

そのため、先程挙げた台所や洗面所など水回りにフロアタイルを用いるというケースがよくあります。ただし、つなぎ目には注意を払って接着面の間から水が抜けないような工夫が施行時には必要です。

加えて、デザインを選択できる幅が広く、本物感のあるリアルなフロアタイルを使って高級感を高めたり、インテリアにあったものをピンポイントで設置できるのもメリットでしょう。特に、木質のフローリングでは雰囲気を出すのが難しい大理石風の床材デザインや新品の素材ではまず出せない経年劣化を感じさせる床材デザインの使い方ができます。もちろん、リフォームがしやすく、メンテナンス性も高いので初めてのリフォームでも一般の方が施工後に対処しやすいというメリットもあります。

◆フロアタイルのデメリット

一方で、フロアタイルは安価なクッションフロアなどに比べて価格が高めに設定されており、広さや材質にもよりますが50~100万円の予算が必要です。また、防音性能はフローリングに比べて圧倒的に劣るため、アパートやマンションの床下に通常の厚みのものを張る場合は、イスを引く振動音がダイレクトに伝わって騒音の問題が起きることもあります。そのため、フロアタイルを使えるのは一階部分や持ち家の住宅が中心となります。

後は、フロアタイルがタイルを敷いて並べることを前提にしているため、敷く作業時間がフローリングよりも多くかかることです。特に自分だけでリフォームをする際には、フロアタイルはデザイン性があってタイルを組み合わせて敷けることから施行が楽ですが、実際には専門業者に施工を任せないと厳しい場面もあるでしょう。したがって、範囲が広い場合や大掛かりなリフォームの際には、業者に依頼したほうがスムーズに作業が完了します。

3.フローリングとフロアタイルのどちらか目的にあった壁材・床材を選ぼう!

今回は、壁材・床材として頻繁に選ばれるフローリングとフロアタイルの違いについて比較しています。フローリングは木質感がある反面、水気に弱くデザインが少ないのが特徴です。一方で、フロアタイルは、デザインが豊富でフローリングに見た目がかなり近く、防音性に不安はありますが水気に強いことといえます。リフォーム時の目的や状況に応じてフローリングとフロアタイルのどちらかを選択しましょう。

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。

施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

□■ お電話でのお問い合わせは
    フリーダイヤル 0120-910-615 

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マサキホーム㈱ お問合せ窓口 担当 山根 

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DIYで家のリフォームはできる?メリット・デメリットを解説!(2023年1月23日 現場ブログ更新)

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、自称『釣師カワじいじ』こと川村です。

お住まいのリフォームは業者に依頼するのが一般的ですが、DIYでできる場合もあります。
DIYでリフォームして費用を抑えたい、という方も多いでしょう。

今回はDIYでリフォームするメリット・デメリットについてご紹介します。
DIYでリフォームできるところ、業者に依頼すべきところもまとめました。
お住まいのリフォームをDIYでやってみようとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

1.DIYリフォームのメリット

DIYでリフォームする一番のメリットは費用を抑えやすいことですが、ほかにもさまざまなメリットがあります。
ここでは、DIYリフォームにどんなメリットがあるのか見ていきましょう。

■費用を抑えやすい

DIYでリフォームすると基本的に材料費しかかからないため、リフォーム費用を大幅に抑えることができます。
業者に依頼すると工事費用(材料費・人件費・諸経費)がかかり、リフォーム内容によっては設計費や仮住まい費用などの費用も必要です。
DIYなら人件費などの費用を材料費に充てることもできるので、予算に合わせて自由に材料を選ぶことができますよ。

■イメージを形にしやすい

DIYでリフォームすると、イメージ通りの仕上がりにしやすいというメリットがあります。
業者に依頼してリフォームする場合は、打ち合わせなどでイメージを細かく伝えなければいけません。
しかし、理想の仕上がりイメージを100%伝えるのは難しく、あなたと業者のイメージが食い違ってしまう可能性があります。
DIYリフォームなら自分のイメージを形にしやすいので、こだわりを反映させたオリジナルの仕上がりにすることもできるでしょう。

■好きなタイミングでリフォームできる

自分の好きなタイミングで行えるのもDIYリフォームのメリットです。
業者に依頼してリフォームする場合は、業者と自分のスケジュールを合わせなければいけません。DIYリフォームなら工事の日程を業者と調整する必要がなく、自分の都合のよいときに自分のペースで作業できます。
リフォーム業者が出入りすることもないため、普段通りに生活できる点もメリットといえるでしょう。

■DIYの知識が身につく

DIYでリフォームすると、DIYの知識や技術が身につきます。
DIYだけでなく、リフォームの方法や家の構造について把握するよい機会になるでしょう。
DIYリフォームの知識や経験は、将来ほかの箇所をリフォームするときや、同じ箇所のメンテナンスをするときに活かすことができますよ。

またDIYリフォームの知識や技術は、リフォーム以外のDIY作業にも役立ちます。
DIYに必要な工具をそろえて実際に作業することで、DIYの楽しさに目覚める方も少なくありません。
DIY初心者の方でも、リフォームをきっかけにDIYにハマってしまうかもしれませんね。

2.DIYリフォームのデメリット

費用を抑えやすく、比較的手軽にとりかかれるDIYリフォームには、デメリットもあります。
メリットだけでなくデメリットも把握したうえで、DIYでリフォームするかどうか決めるとよいでしょう。

■時間と労力がかかる

DIYリフォームには、時間と労力がかかるというデメリットがあります。
特にDIY初心者の場合、すべての作業を調べながら進めていくため、なかなかはかどらないこともあるでしょう。

また、リフォーム内容によっては、重い材料を運んだり脚立を使ったりする必要があります。慣れない作業が負担になり、途中で挫折してしまうかもしれません。
もしも途中で作業をやめて業者に依頼するとなると、予想外の費用や時間がかかってしまいます
DIYでリフォームする場合は、思った以上の時間と労力がかかる可能性があることを覚えておいてください。

■納得のいかない仕上がりになる可能性がある

DIYでリフォームすると、プロの業者のような仕上がりにならない可能性があります。DIY作業に慣れている方や手先の器用な方であればうまくいくかもしれません。
しかし、プロの業者が行ったような美しい仕上がりにならず、「こんなはずでは…」と後悔することもあるでしょう。

また、作業に時間がかかりすぎてモチベーションが下がると、その気持ちが反映された仕上がりになってしまうことがあります。
初めてDIYでリフォームする場合は、目立たないところから行ったり、経験者にアドバイスをもらったりすることが大切です。
納得のいく仕上がりにするためにも、無理のない計画を立てるようにしましょう。

■DIYの準備にお金がかかる

DIYでリフォームするには、作業に必要な工具をそろえなければいけません。
リフォーム内容によっては手工具だけでも作業可能ですが、電動工具があると作業効率が格段にアップします。
手工具や電動工具が家にない場合は、材料費のほかに工具の購入費用も必要です。

特にDIY初心者の方は、初回だけ準備費用が高めになることを覚えておきましょう。
今後も使う予定がありそうな電動工具は購入し、それ以外はレンタルするなどで工夫してみてください。

■DIYでできないリフォームがある

DIYでリフォームできることは限られており、特殊な技術が必要なリフォームや、資格がなければできないリフォームもあります。
DIYに慣れていたとしても、法的な規制がある作業や危険を伴う作業はNGです。

DIYでリフォームする場合は、まずできる範囲を確認し、できないリフォームについては専門家に相談することをおすすめします。

3.DIYでできるリフォーム

DIYでできるリフォームは主に次の5つです。
●壁のリフォーム
●床のリフォーム
●収納のリフォーム
●ドアのリフォーム
●エクステリアのリフォーム

DIY初心者の方でも取り組みやすいリフォームは、壁や床の張り替えです。
壁は面積が広いため、壁紙を張り替えることでお部屋の雰囲気をガラッと変えることができます。
DIYに慣れている方であれば、壁を塗装することもできるでしょう。
床のリフォームは家具を移動させたり、ドアの開閉を確認したりする必要がありますが、フロアマットを敷くリフォームなら比較的簡単に行えます。

また、収納棚の作成やドアノブの交換ウッドデッキの塗り替えなどもDIYでできるリフォームです。
難易度は高くなりますが、キッチンや洗面所の流し台をDIYでリフォームする方もいます。
DIYでリフォームする場合は、それぞれの注意点やコツを押さえておきましょう。

4.DIYでやらないほうがいいリフォーム

初心者の方でも比較的簡単に行えるリフォームもありますが、DIYでやらないほうがいいリフォームもあります。
最後に、プロに依頼するべきリフォームについてまとめました。

■専門知識が必要なリフォーム

水回りの工事や電気工事、ガス工事を伴うリフォームは、専門知識のあるプロに依頼しましょう。流し台の交換はDIYでもできないことはありませんが、難易度が高く水漏れなどのリスクがあるため、業者に依頼するのが一般的です。

また、排水管の工事や電気の配線工事、ガス工事を伴うリフォームは、資格を持たない一般の方が行うことはできません。不安な場合は専門家に相談することをおすすめします。

■間取り変更を伴うリフォーム

間取り変更を伴う大掛かりなリフォームはDIYで行わないようにしましょう。
素人判断で壁や柱、梁などに手を加えると、取り返しのつかないことになる可能性が高いです。建物の耐震性や断熱性が損なわれることもあるので、必ず専門業者に依頼してください。

また壁や天井の内部には、電力やインターネット通信などのケーブルが配線されていることがあります。手を加えてもよいか判断するのは難しいため、初めからプロに依頼すると安心です。

5.まとめ

お住まいのリフォームはDIYでできる箇所もあり、費用を抑えやすいなどのメリットがあります。ただし、時間や労力がかかる、専門的なリフォームはできないなどのデメリットもあるので注意が必要です。

DIYでリフォームする場合はメリット・デメリットを考慮し、無理のない範囲で行いましょう。DIYでリフォームするのは難しそうだな…というときは、お気軽にマサキホームにご相談ください。

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

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シーリングレス(コーキングレス)工法はサイディングの進化形! (2023年1月4日 社長ブログ更新)

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、山根です。
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
2023年も、より満足度の高いサービスを提供できるよう努めて参りますので、本年もお引き立てのほど、宜しくお願いいたします。

早速ですが、本年最初のブログは、最新の「サイディング」についてのお話です。
外壁の仕上げに多く使われるサイディングボードは、デザインもさることながら機能性も日々進化しています。

以前の記事でサイディングボード仕上げのデメリットとして「サイディングボードの継ぎ目ができる」と挙げました。これはサイディングボードの継ぎ目にできる約1㎝程度の目地がおうちの外観を損ねてしまうというものですが、近年のサイディングパネルにはシーリング材を使用しない(露出させない)「シーリングレス工法」があります。

シーリングレス工法専用のサイディングボードを使用して、独自の施工法で仕上げます。今回はシーリングレス工法の特徴やメリット・デメリット、費用についてお伝えします。ご自宅のサイディングボード貼り替えやリフォームをお考えの方はぜひ参考にしてください。

1.シーリングレス工法とは?その特徴を徹底解説!

一般的なサイディングボード仕上げではボードの継ぎ目にできる約1㎝程度の目地ができてしまいます。継ぎ目はさほど目立つものではありませんが、サイディングボードとは別素材なのでボードの色や柄の「つながり」を妨げるものになることは否定できません。

また一般的なサイディングボード施工の際には、サイディングボードの継ぎ目にシーリング材を注入します。防水性を高め、衝撃吸収性を高めるためですが、シーリング材は年月とともにひび割れや剥がれを起こすので5年~10年に一度はメンテナンスが必要になります。

これらのシーリングが起こすサイディングボードのデメリットを見事に解決したのが「シーリングレス工法」です。シーリングレス工法の特徴をさらに具体的に解説します。

引用:ケイミュー株式会社より

〔 シーリングレス工法 〕

➀合いじゃくり工法
サイディングボードの上下左右の端部を厚みの半分だけ削り取り、相互に貼り合わせることを「合いじゃくり接合」といいます。シーリング目地が大幅に減り、継ぎ目にすき間のない自然な仕上がりにできます。

引用:ニチハ株式会社より

②ドライジョイント工法
ドライジョイント工法とは、専用部材を用いて出入隅や窓回り部分にシーリングを使用せずに施工する工法です。継ぎ目が目立ちにくいので木目柄やタイル柄など柄のサイディングボードも柄のつながりを損なうことがありません。上質感あふれる外観に仕上げられます。

引用:ニチハ株式会社

2.シーリングレス工法のメリット・デメリットとは?

どんな建材にもいい部分とそうでない部分はあります。ここではシーリング工法のメリット・デメリットをまとめました。参考にしてください。

☆シーリング工法のメリット☆

・一般的なサイディングボード仕上げに比べると外観が美しい。
・外観に高級感を持たせることができる。
・柄物のサイディングボードに継ぎ目を付けることなく連続性が出せる。
・シーリング交換が不要なのでメンテナンス費用を抑えられる。
・窯業系の製品では高耐候性塗料を表面に採用しているため長寿命である。

引用:旭トステム外装株式会社より

★シーリング工法のデメリット★

・サイディングボードの四方が「合いじゃくり」でかみ合っているため、修理が必要になったときに一枚だけ外すというような部分補修ができない。
・施工が難しく、きれいに仕上げるには職人のスキルが必要。
・シーリングを使用しないため、防水面では通常のサイディングボードに劣る。
・部分的にシーリングを使用することもある。


3.シーリングレス工法はリフォームにも採用できる?

結論から言うと、カバー工法やサイディングボードの貼り替えでもシーリングレス工法は採用できます。サイディングボードの寿命は約40年ですが、この寿命は経年劣化に応じてメンテナンスをした場合のものです。サイディングボードには10年に一度程度、外壁塗装やシーリングの打ちかえが必要で、それでもひび割れや雨漏りが発生した場合は「カバー工法」や「サイディングボード貼り替え」のリフォームが必要になります。

またサイディングボードは1990年代に急速に広まった外装材ですが、当時は施工方法が確立されていませんでした。そのため当時は下地とサイディングボードの間に通気孔を設けず直接貼り付ける「直貼り工法」で仕上げている住宅が多く見られます。直貼り工法で仕上げられた住宅はサイディングボードと防水紙の間に空気層がなく、湿気や結露をうまく排出できません。逃げ場を失った湿気や結露で、サイディングボードが歪みや剥がれを起こす可能性があります。現在は空気層を設ける通気工法が標準工法となりましたが、2000年以前に建築された建物は直貼り工法の可能性があります。直貼り工法で施工されているかどうかは見た目ではわかりませんので、専門業者に調査してもらいましょう。

〔サイディングボードのリフォーム〕

①「カバー工法」
既存の外壁材をカバーするように壁材を張り付ける工法です。張り付けたカバー壁によって、紫外線や水分の透過をほぼ防ぎます。カバー工法はサイディングボードの張り替えとは違い、既存のサイディングボードを撤去する手間も費用もかかりません。廃材の排出量を大幅に削減できるため、環境に配慮した工法とも言えるでしょう。ただ雨漏りなど躯体にダメージが見受けられる場合は、躯体の補修が必要になるためカバー工法では施工できません。カバー工法の耐用年数は30年程度です。

引用:旭トステム外装株式会社

②「貼り替え」
既存のサイディングボードを剥がして、新たなサイディングボードを貼るという方法です。上から重ねて貼るよりも建物にかかる負担が少なく、既存のサイディングボードの裏側(躯体のダメージなど)のメンテナンスも同時に実施できます。雨漏りをしているなど躯体にダメージが見受けられる場合や、カバー工法に耐えられないほどサイディングボードが傷んでいる場合にはサイディングボードの貼り替えがおすすめです。

〔シーリングレス工法に向いているサイディングボード〕

➀金属系サイディング
窯業系サイディングよりも軽い金属系のサイディングボードはカバー工法にも向いています。金属系サイディングでは見た目に冷たい印象を感じることがありましたが、近年の金属系サイディングはそれを払拭したデザイン、そしてシーリングレス工法にも対応した製品が多く登場しています。

引用:ケイミュー株式会社より

➁窯業系サイディング
窯業(ようぎょう)系サイディングは、セメントに繊維を混ぜてパネル状に成型したものです。多くの住宅で採用されているため、サイディングボードと言えば窯業系サイディングを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?シーリングレス工法に対応した製品も豊富です。

引用:ニチハ株式会社より

3.まとめ

今回はシーリングレス工法についてお伝えしました。外壁は365日おうちを風雨や紫外線から守ってくれる大切な存在です。大切な外壁をより美しく仕上げられるのがシーリングレス工法です。外壁リフォームの際にはシーリングレス工法もぜひご検討ください。ほかにも外壁のことでお困りのことがあれば、ぜひマサキホームが力になりますよ!

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。

施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

□■ お電話でのお問い合わせは
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マサキホーム㈱ お問合せ窓口 担当 山根 

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謹賀新年 年始のご挨拶(2023年1月1日)

〔新年のご挨拶〕

新年明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なご高配を賜り、まことに有難く厚く御礼申し上げます。
お蔭様で弊社は、今年も新たな一年を迎える事となりました。
従業員一同、より一層技術の向上に励み、お客様にご満足をいただけるサービスをご提供できるよう心がける所存です。

本年も変わらぬお引き立ての程よろしくお願い申し上げます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

尚、新年は1月4日(水曜日)から平常どおり営業させていただきます。

 2023年 元旦 


 マサキホーム株式会社 代表取締役 山根 正生
                  スタッフ一同

◆本社 〒216-0002
 神奈川県川崎市宮前区東有馬2-32-4-10
◆本店 〒216-0004
 神奈川県川崎市宮前区鷺沼2-5-2 ステートサイド鷺沼102
◆支店 〒194-0823
 東京都あきる野市野辺1023‐2
 TEL 0120-910-615