マンションの水道水はタンクに貯めてあるから臭いの?(2021年8月17日 現場ブログ更新)

こんにちは。川崎市宮前区リフォーム会社のマサキホーム株式会社、自称『釣師カワちゃん!』こと川村と申します。

今回は、先日マンションの内装工事を担当したスタッフから、作業中にマンションに入居したお客様より「水道水が臭うような気がする?」とのお話しがあったとの報告がありました。早速「マンションの水道水について」調べてみましたのでお話しいたします。

水道水がまずく感じるのは、マンションに住んでるせいなのでしょうか?
お米を炊いたりスープを作ったりするときは加熱しますが、そのまま飲み水として飲むのはなんだか心配になりますよね。
マンションの水道水はタンクに一度貯めてからそれぞれの家に配水される「貯水槽方式」のもの、貯めずに給水される「直結給水方式」があります。
ではまずい水道水の原因はどこにあるのか、詳しく解説していきましょう。

 

1.マンションの水道水はタンク方式だけではない

マンションの水道水がまずく感じる原因はもしかしたら貯水槽と呼ばれるタンクの水質にあるかもしれません。
マンションの屋上にタンクはあまり見かけないと思いますが、昭和に建てられた団地やマンションでは屋上に給水塔というタンクを設置しているところがあります。
これはいったん高い位置までポンプの力で水を貯めておいて、高低差による重力で各家へと水を配水するためのものです。

(1)昔ながらの貯水槽方式

貯水槽方式とは、排水管からの水を一度貯水槽に貯めてからポンプで加圧して給水する仕組みです。病院、学校、ホテルなどの一度に大量の水を使う施設や災害や緊急時に供給を必要とする施設は貯水槽方式にしなければいけません。

①貯水槽方式のメリット
貯水槽方式のメリットは貯水槽の規模を大きくすることでその建物の規模も大きくすることができます。また断水してしまった場合にも貯水槽に貯めてある水を使うことができます

②貯水槽方式のデメリット
デメリットとしては、貯水槽の衛生状態が悪い場合、水の安全性が損なわれる可能性があります。
このため定期的な点検と清掃が必要なので維持するため管理費用がかかります
また貯水槽には寿命があり、20年から25年ほどで取り替えが必要です。

(2)最近は直結給水方式が主流

直結給水方式は「直圧直結給水方式」「増圧直結給水方式」2種類あります。
「直圧直結給水方式」は水道管の圧力のみで給水を行う方法で、地域や条件によりますが、5階建てまでの給水が可能です。
市区町村によっては水の使用量や最上階の蛇口の位置と水道管の距離が15m以下の高さであることなどの条件もあります。
「増圧直結給水方式」は加圧ポンプの力も加えて給水する方式です。条件によりますが、15階建てまでの建物に対応しています。

①直結給水方式のメリット
直結給水方式のメリットは排水管の水が蛇口まで直接配水されるため新鮮な水が給水されることです。また貯水槽を設置するスペースを確保する必要がないので敷地を有効に使えます。

②直結給水方式のデメリット
直結給水方式のデメリットは貯水槽方式とは逆に災害や緊急時に断水になっても貯められている水がないのですぐには給水されません
貯水槽の衛生管理は義務付けられていて、定期的に専門業者によって清掃されているため安全であると言えますが、節水式の洗濯機や水道などが増えたことで貯水槽に水が止まる時間が長くなったことなどから、直結給水方式に切り替えることが推奨されているようです。

 

2.水道水がまずい原因

水道水はタンクに一度貯められる貯水槽方式と、タンクなどを経由せずに給水される仕組みがあることが分かりましたが、水道水がまずい原因はなんなのでしょうか?

①残留塩素が含まれている
水道の水は美味しく作られているというよりも安全に利用できるかどうかが大事です。
そのため家庭などに供給される水は浄水場で塩素消毒がされています。
塩素消毒をすることによって安全な水が飲めるのですが、わずかに残っている塩素がまずいと感じる原因かもしれません。

②水道管がさびついている
水道管も劣化して錆びつくことがあります。また古い給水管の取り替え工事が近くで行われた場合などにも突然錆臭さを感じることがあるようです。
この場合はしばらく水を出しっぱなしにしておくと改善することがあります。

③貯水槽が汚れている
貯水槽の中に藻が発生したり不純物が侵入してしまったりすると水質に悪影響を与えてしまうことがあります。
ですがこのようなことが内容に衛生管理が義務付けられています。

➃硬度が高い
日本の水は一般的に硬度の低い軟水に飲み慣れていますが、硬度が高い水が出る地域もあり、その水道水をまずいと感じることはあるようです。
人によって感じ方は違いますが、硬度30mg/L前後の水が飲みやすいと言われています。

 

3.まずい水道水は浄水器で解決できる?

まずい水道水をそのまま飲むのは嫌ですが、ミネラルウォーターを買うのは重たいし、ウォーターサーバーも置きたくないですよね。
そこで美味しく水道水を飲めると言われる浄水器ですが、見た目もスッキリ見せるビルトインタイプの浄水器が人気です。

【 浄水器の効果 】

①いやなにおいを取り除く
浄水器の仕組みは製品によって違いはありますが、基本的には水道水はろ材を通って水がろ過されるようになっています。水道水に含まれているゴミや有害物質を取り除いてくれるので、カルキ臭さもなくなり安心して飲めます。

②髪の毛を洗ったときなめらかさを保つ
水道水にわずかに含まれている残留塩素ですが、実は飲むよりも浴びる方が影響がでやすいとも言われています。プールで泳いでいると手や髪の毛がカサカサになったりしますよね。
わずかに含まれている残留塩素でも毎日浴びていると髪の毛がパサパサになってしまうのです。
このことから浄水器を通した水道水で髪の毛を洗うとなめらかさを保ってくれるのです。

③ミネラルウォーターに比べてコスパがいい
ミネラルウォーターを買うと2リットルあたり100円ほど。
またウォーターサーバーは24リットルあたり2500円ほどが目安のようです。
ですがビルトイン浄水器の場合、一度設置してしまえば1年に1回程度のフィルター交換が1万2000円〜程度で済みます

 

4.ビルトイン浄水器とは

ビルトイン浄水器とは蛇口に設置するタイプの浄水器とは違って、水栓と合体しているものです。本体はシンクの下に設置するので、見た目は通常の蛇口と変わらずどこに浄水器があるか分かりません。
基本的にはレバーを操作するだけで浄水に切り替えることができるので手軽においしい水道水が飲めます。
ビルトイン浄水器には通常の水道水と浄水を1つの水栓にまとめたものと、浄水専用になっているものがあります。

①浄水器一体型水栓
1つの水栓で水道水と浄水が使えるのでキッチンがすっきりします。
また今の水栓から取り替えが可能なので穴を開ける必要がありません。

②浄水器専用水栓
浄水器専用なので分かりやすく推薦のデザインがかっこいいものが多いです。
水栓が2カ所になるのでシンクやカウンターに穴を開ける工事が必要になります。

③オールインワンタイプ
本体が水栓にまとまっていて、シンクの下に本体を設置する必要がないので施工が簡単です。
シャワー付きタイプのものが多く、カートリッジ交換が簡単ですが年3〜4回と交換頻度は高めです。

➃浄水器専用の内臓タイプ
本体が水栓にまとまっていて、シンクの下に本体を設置する必要がありませんが、カートリッジが小さいので交換頻度は年3〜4回と高めです。

 

5.まとめ

日本の水道水は厳しい水質基準があり世界一安全と言われています。
ですが、各家庭の蛇口へ届くまでの間に不純物や有害物質が入り込んでしまうこともあります。
築年数の古いマンションに住んでいたり、配管が古くなっているかもしれないと心配であれば、おいしく手軽に水道水を飲めるビルトイン浄水器を検討してはいかがでしょうか。

 

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