こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の山根です。
外壁の塗装に使われる塗料には、無機塗料であるシリコン塗料やフッ素塗料、有機塗料であるアクリル塗料などたくさん種類があります。
それぞれ、価格や耐久性などが異なり、ご予算やニーズに合った塗料を提案しています。
こちらでは、従来の塗料をベースとして耐久性や作業性をアップする成分を配合したラジカル塗料とハイブリッド塗料について紹介します。
1.ハイブリッド塗料ってどんな塗料?
ハイブリッド塗料とは、以前から使われている無機塗料に有機塗料の成分を配合して作られた塗料です。
無機塗料は、紫外線に強く耐久性の高さといったメリットがある一方、伸びが悪く作業効率が落ちてしまったり、ひび割れしやすかったりというデメリットがありました。
有機塗料は、コストが抑えめで作業効率が良いメリットと、無機塗料と比べると経年劣化しやすいデメリットを持っています。
ハイブリッド塗料は、それぞれのメリットを生かし、デメリットを補って高い性能を持たせています。
◆ハイブリッド塗料のメリット
①耐久性が高い!
有機塗料のデメリットである紫外線や熱に弱い性質を、無機の成分で補っています。
今まで最高の耐久性を持つと言われていたフッ素塗料よりもさらに長持ちします。
フッ素塗料の寿命は約15~20年といわれていますが、ハイブリッド塗料の中には20年以上の耐用年数をもったものもあります。
➁施工性能がよい!
無機塗料のデメリットである塗膜の硬さを、有機の成分で補っています。
塗膜の柔軟性が高いためヒビが入りづらく、施工しやすい塗料です。
③光沢が長持ちする!
長期間にわたって、色あせしづらく、光沢も長持ちするので、美観を保つことができます。また、塗料の中にカビやコケのエサとなる有機物が含まれる量が少ないため、カビやコケが生えづらいのもメリットです。
➃汚れが付きづらい!
雨がふったり、水洗いをしたりすると、塗料が水分となじんで汚れを浮かすので、汚れが付きづらいメリットがあります。
⑤遮熱性が高い
無機塗料の特徴である耐熱性、遮熱性の高さも持っています。万が一の周辺で火事が起きた時で、もらい火を防ぎ、室内への熱の伝達を減らすことができます。
◆ハイブリッド塗料のデメリット
①コストが高い
塗料自体の価格は高めで、フッ素塗料の相場が4000円~5000円/㎡、ハイブリッド塗料の相場は4300円~5500円/㎡程度です。
耐用年数から考えると、塗替えのスパンが延びるのでコストパフォーマンスは決して悪くはありませんが、販売されている塗料の中で最も高額となります。
②マットな仕上がりにすることが不可能
3分艶~5分艶は可能ですが、完全な艶なしの仕上がりにすることができません。
◆ハイブリッド塗料を紹介します。
ハイブリッド塗料での塗り替えにお勧めの商品を3つ紹介します。
◎ジャパンカーボライン「セラスターウォール」
引用:ジャパンカーボライン 製品ラインアップセラスターウォール
実験結果により、15~18年経過しても塗装当初の80%の光沢を保っていることが証明されています。
◎関西ペイント「アレスダイナミックMUKI」
引用:関西ペイント製品ラインアップ アレスダイナミックMUKI
フッ素樹脂を組み合わせ、下地に追従するしなやかな塗膜を形成するので、ひび割れの心配がないのが特徴です。また、水性塗料のため、飛散しづらくにおいもしづらいので、近隣にたいする迷惑を減らすことができます。
◎日本ペイント「パーフェクトセラミックトップG」
引用:日本ペイント 戸建て塗替えの基本 戸建て塗替えにお勧めな塗料
超高耐候性と超低汚染を備え持った塗料です。コストが掛かっても、長い目で見て、おうちを長持ちさせたい方におすすめです。
2.ラジカル塗料ってどんな塗料?
一般的にラジカル塗料と呼ばれている塗料は、正式には「ラジカル制御塗料」をさします。
誤解されることも多いですが、「ラジカル」が含まれた塗料ではありません。
塗装は紫外線を受けると、顔料に含まれる成分が化学反応を起こしてラジカルとよばれる劣化物質が発生します。このラジカルが、塗料の分子の結合を破壊して、塗膜の劣化や白い粉をふいたような状態であるチョーキング現象を引き起こします。
ラジカル塗料には、従来の塗料に高耐候酸化チタンと光安定剤の成分を配合しています。
高耐候酸化チタンは、塗料内部でラジカルの発生を抑える効果を持っており、光安定剤は、発生したラジカルを拡散させずに確実にキャッチする役割を持っています。
販売開始されたのが2012年のため、まだまだ年数の経過した物件が少ない塗料ではありますが、ここまで全国規模で見ても大きなクレームが起きていないことも踏まえて大変優れた塗料であるといえます。
◆ラジカル塗料のメリット
①耐久性に優れている!
ラジカル制御により、塗膜の劣化やチョーキングを防ぎ、防水性能の低下が起こりづらいのが特徴です。メーカーによると、外壁で15年、屋根で7~9年の耐久性があるとされています。シリコン塗料の寿命は約7~10年なので1.5倍長持ちします。
②コストパフォーマンスがよい!
シリコン塗料と比べた場合、シリコン塗料の相場2500~3500/㎡、ラジカル塗料の相場3000~4500円/㎡と、わずかな差額にもかかわらず、高い性能を持っています。
③汚れが付きづらい!
塗装時の光沢が長続きするので、年数が経っても表面が滑らかでカビやコケが付くのを防ぎます。また、塗料と水が馴染んで汚れを包み込んで流す親水性が高いため、汚れもつきづらいのが特徴です。
④作業性が高く塗装しやすい!
塗料の伸びがよく柔らかいので、ムラができづらく塗装しやすい塗料です。
⑤光沢が持続!
◆ラジカル塗料のデメリット
①濃色に調色できない
高耐候チタンは白色の顔料のため、好みの色に調色する場合、濃色を作ることができません。
②商品数が少ないので、色合いや艶などの選択肢が限定される
マットな仕上がりにすることができない商品もあります。
◆ラジカル塗料を紹介します。
ラジカル塗料での塗り替えにお勧めの商品を3つ紹介します。
◎日本ペイント「パーフェクトトップ」
引用:日本ペイント 戸建て塗替えの基本 戸建て塗替えにお勧めな塗料
2012年、世界で初めてラジカル塗料を販売したのが日本ペイントです。シリコン塗料と同価格帯でありながら、優れた耐候性を持っています。
相性の良い下塗りと組み合わせるとさらに強い塗膜を形成して長期間美観を保つことができます。
◎エスケー化研「プレミアムシリコン」
ラジカル塗料の中でも最高グレードの商品です。
環境にやさしい水性塗料ですが、油性塗料に負けない艶を出すことができます。
◎関西ペイント「アレスダイナミックTOP」
引用:関西ペイント製品ラインアップ アレスダイナミックTOP
2016年2月に発売開始されました。
湿度が高い日や雨の日でも施工可能で工期のずれが起きづらき、短期間で塗装が完了できます。ひび割れや塗膜の剥がれのリスクを想定して開発された商品のため、トラブルの心配が少ないです。
3.まとめ
耐久性や汚れ防止に優れ、コストパフィーマンスにすぐれた性能の高い塗料であるハイブリッド塗料とラジカル塗料について紹介しました。塗装をどのくらい持たせたいか、塗装時の出費を抑えるか長い目で見てのコスパを優先するかは、各ご家庭によって変わってきます。
外壁の塗装を検討したり、外壁の状態で気になる点を見つけた場合は、マサキホームまでご相談ください。おうちの周りの環境の確認や丁寧な現地調査を行って、ご家族のニーズに合わせた提案やアドバイスをさせていただきます。
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