屋根のリフォームなら屋根カバー工法?特徴やメリットを解説!(2023年3月22日 現場ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の佐々木です。

屋根は古くなって劣化すると、雨漏りや内部の破損・ひび割れなどが起こり、屋根としての機能が十分に果たせなくなります。その際に検討されるのが「屋根葺き替え」という工事です。しかし、屋根葺き替えは下地となる屋根材からすべてを取り出して新しくするリフォーム工事のため、大掛かりなものとなりやすいという欠点があります。そこで、おすすめの工法が「屋根カバー工法」です。

1.屋根カバー工法の特徴

屋根カバー工法の特徴は、屋根葺き替えのようにすべてを新しくする必要がなく、屋根材の上から新しい屋根材をかぶせて屋根リフォームの方法とすることです。通常は、住宅スレート屋根に「ガルバリウム鋼板屋根」を使用してカバー工法を行います。

◆屋根カバー工法の目的

屋根カバー工法の本来の目的は、防水機能を一新し、屋根材と防水シートで2重に雨水を防ぐことです。屋根の雨漏りは屋根材の劣化や下地などの内部の傷みで起こります。リフォームが必要な状態になるまで劣化が進んでいた場合、板金内部に水が浸透していることも珍しくありません。つまり、新しくした防水機能により、内部に水が浸透したり、屋根材が腐ったりすることを防ぐことができます。

◆施工手順

屋根カバー工法の手順は、リフォームを施工業者に依頼するところから始まります。大まかな流れとして、まずは洗浄を行い、屋根の頂点にある板金(「棟板金」)やその下・内部にある板(「貫板」)を必要に応じて取り除きます。

その後、防水シートを設置して、新しい屋根材を上から施工します。最初に取り除いた板金などは、屋根材の設置後に改めて新品を取り付けます。後はコーキング処理などを施して、リフォーム完了となります。

2.屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法には、屋根葺き替えや塗装・補修・交換の一部施工に比べてさまざまなメリットがあります。

◎屋根葺き替えほど費用がかからず工期を短縮できる

屋根カバー工法の最大のメリットは、屋根葺き替えのように大掛かりな撤去作業をして新しい屋根を内部含めて張り替えるという手間がかからないことです。特に施工業者に依頼した場合の費用を抑えることができます。それから、工期を短くして短期間でリフォームが完了するのです。大掛かりな屋根リフォームの施工は費用が多くかかり、屋根の面積が大きくなるほどその費用も比例して高くなりますから、費用削減できる工法です。

また、住宅の屋根をリフォームする場合、工期が長くなるほど足場の組んだ状態が長くなり、自宅の外観が悪くなるでしょう。このように屋根葺き替えで生じるようなデメリットが屋根カバー工法にはありません。

◎空気汚染や騒音、アスベスト対策が簡単

屋根カバー工法には、撤去作業が少ないことによる周辺環境への配慮が簡単というメリットがあります。一般的に屋根葺き替えの欠点は、撤去工事による廃棄物が出ることが挙げられます。住宅から屋根を撤去するために出た廃材は、トラックなどを使用して運び出されますが、舞い上がった粉塵により周辺環境は一時的に汚れて、昼間であっても騒音などのトラブルを引き起こします。しかし、屋根の全面撤去が必要ない屋根カバー工法では、そういったトラブルを最小限にすることが可能です。

また、上記に加えて、古い住宅に使われていたアスベスト対策が可能という点もメリットの1つです。アスベストが住宅に含まれていた場合、その撤去作業にはアスベスト対策を施すためのネット設置や作業員の安全を維持するための室内換気の対策などが不可欠です。屋根カバー工法では最小限の撤去作業のために、アスベスト対策も最小限にとどまります。

◎防水・防音・断熱の機能が高まる

屋根カバー工法で誰もが得られるメリットの中には、屋根を重ねたことによる防水や防音、断熱の機能が高まることがあります。屋根が2段重ねになっていることを想像すれば、そのメリットがなぜ得られるのか想像がつきやすいでしょう。さらに、防水面は、防水シートと屋根材を上から新たに重ねることもあり、高い防水性能を獲得し、雨音に対しても防音機能が高まるでしょう。

3.屋根カバー工法のデメリットや注意点

次に、屋根カバー工法のデメリットや施工する場合の注意点について紹介します。

●施工できる屋根が限定される

屋根カバー工法のデメリットは、スレート屋根やアスファルトシングルといった特定の屋根に使うことが想定されており、他の屋根の種類には基本的に使えないことです。例えば、瓦屋根や劣化したコロニアル屋根などです。防水シートの設置や屋根材を止めるためには平らな屋根を必要とし、それ以外の条件の屋根には使えません。瓦は重量もあるため、上からかぶせると屋根そのものの重量が重くなりすぎるのです。

●内部劣化がひどい場合には使えない

築年数が30年以上という場合に、カバー工法ではどうにもならないほど内部が劣化していることがあります。その場合、屋根葺き替えしか工法の選択肢がなくなるため、屋根カバー工法は使えないというデメリットが生じるでしょう。

●耐震面の不安がある(屋根の重さが増す)

屋根カバー工法が必要になる住宅は基本的に20年程度時間の経った住宅です。そのため、古い住宅はいまある屋根の重さに対してのみ耐震性能を保持しているため、2重に施すことで屋根が重くなり過ぎ、地震(揺れ)に対して弱い住宅に変わってしまうことがあります。

●DIYは基本的に不可

屋根カバー工法は全面リフォームという負担がかからないため、さらに費用を抑えるべく「DIYしてみたい」という方もいるかもしれません。しかし、屋根カバー工法は手順はシンプルでもそこに使われている技術や安全対策は業者だからできるという部分が大きく、一般素人のDIYはできません。上から屋根材を設置するという、普通の屋根設置以上の技術が求められますし、何より屋根上の作業は危険がつきまといます。実際、屋根上での作業を素人がDIYしようとして転落し、大怪我や死亡するケースもあるのです。

作業中の怪我もありえますし、女性に限らず男性でも大変な作業であることには変わりません。

何より、専門業者の技術を持たずDIYする場合、施工に失敗して再度リフォームし直すことになれば二重の費用負担となり、結局は施工業者に任せたほうが安かったということにもなりかねません。屋根は長い期間を雨風から住宅や中の人を守る大事な部分のため、ちょっとした補修作業であってもDIYすることは避けるべきです。

4.まとめ

今回は、屋根のリフォームを考えている人に、屋根カバー工法の特徴やメリット・デメリットを解説しました。屋根カバー工法は、屋根葺き替えのような屋根を一掃する必要なく、上から最小限の工事だけでリフォームが完了します。特にメリットとしてかかる費用が少ないことや工期が短いことが挙げられます。さらに、断熱性能や防水性能が上がるのも魅力です。しかし、デメリットとしてどの屋根にも適用できるわけではなく、内部劣化の状況によっては屋根葺き替えしか工法を選べないことがあります。そして、屋根カバー工法は技術面だけでなく、安全面を考慮する必要があり、個人でのDIYはせず専門の施工業者に任せるのが最適です。

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。

施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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外壁リフォームに使用する塗料の選び方は?業者依頼・DIYのどちらも必見!(2023年3月9日 現場ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の村木です。
今回は、外壁リフォームで使用する塗料を選ぶときのポイントについてご紹介します。

一般的に、屋根や壁に塗られているペンキやニス、樹脂素材の流体物を「塗料」と呼びます。なかでも外壁の塗装に使用する塗料を「外壁塗料」と分類します。外壁塗料は、住宅や建物の外壁に塗って、汚れにくくしたり、見栄えを良くしたりできる家づくりには欠かせない存在です。以前は、外壁塗料に溶剤の塗料の比率が多く使われていましたが、現在は、使い勝手や安全性などさまざまな面から水性塗料を使うケースも増えています。

1.外壁リフォームに塗料選択が不可欠な理由

塗料を選ぶことは、外壁リフォームにおいてとても重要なことです。なぜなら、デザインを変えたい場合は、塗料の変更も必要となりますし、費用面(塗装時、ランニングコスト)や耐用年数、デザイン性などを考慮するからです。特に女性の方がおしゃれな住宅外壁のデザインに一新したいというときは、塗料をじっくり選びましょう。

2.塗料の種類や性能

塗料には、複数の種類があり、目的や予算に応じて選ぶ必要があります。そこで、外壁塗料について性能や耐用年数、費用などを種類ごとに詳しく解説します。

【アクリル塗料】

近年ではほとんど使用されることのなくなった外壁塗料がアクリル塗料です。特に新築住宅のように長い耐用年数が求められる住宅の外壁塗装では、4~8年ほどしかない耐用年数では足りないことが需要低下の原因です。

生み出されたのが1900年代中頃で、当時は色鮮やかで、住宅の外壁塗料として人気があったのです。しかし、新たにウレタンやシリコンといった高性能な塗料が生み出される中で、アクリル塗料は住宅の外壁塗装であまり使われなくなります。アクリル塗料は、耐用年数が低いだけでなく、耐久性にも欠けており、ひび割れが起こりやすいという問題があります。また、他の塗料に比べて透水性があることや汚れやすいことなども挙げられるのです。

ただし、アクリル塗料は費用が安く、使い勝手に優れているため、DIYで外壁する場合などには重宝されています。その場合、水気を弾くような外壁材の上から使うのは難しいことに気をつける必要があります。また、1500円前後(1,000円~1,800円)/㎡と単価が安く、住宅の外壁塗装予算を抑える場合には、あえてアクリル塗料が使われるケースもあるでしょう。

【ウレタン塗料】

塗装する外壁の素材を選ばず、木材や金属などさまざまなパターンの外壁に利用できる塗料がウレタン塗料です。耐用年数は6~10年とアクリルほど短くありませんが、住宅の外壁に使われることは少なくなっています。特に外壁リフォームを部分的に実施する補修作業などに向いています。単価は2,000円前後(1,700円~2,500円)/㎡と1つ上のウレタンよりも価格が安く、予算を抑えて中古住宅外壁の再塗装などに向いているのです。

このとき、ある程度築年数が経っており、建て替えまであまり時間が残されていない(10年以内)というケースには適した塗料です。また、特性としてウレタン塗料には柔軟性があり、凹凸のある外壁の細部や突起物にも使用できます。仕上がりはツヤを出せるため、高級感を出す場合にも適しています。ただし、ウレタンはシリコンの下位互換として見られることが多く、「ウレタンを選ぶくらいなら多少高くてもシリコンを選んだほうが品質的によい」というように現在では塗料として選ばれにくくなっています。

【シリコン塗料】

一般的な住宅外壁に人気の塗料として長年使用されているのがシリコンです。シリコンは、市場で人気の塗料ということもあり、メーカーが多くの商品を提供しており、塗料のバリエーションが豊かというメリットがあります。何より、耐用年数が新築住宅向きの10~15年です。しかも3,000円前後(2,500円~3,500円)/㎡の費用で収まるため、コストパフォーマンスを考えたときに長持ちで性能が高く、値段も高すぎないという基準で選べるのです。ちなみに、性能としては汚れが落ちることや水を通さない撥水性能、紫外線に強いことなどが挙げられます。

一方、デメリットとして塗膜が硬いためにひび割れが起きやすいこと、そして費用がウレタンよりも少し高いことです。DIYにしろ業者依頼にしろ、メーカー商品の選択肢が多く、耐用年数の長さから塗り替え頻度を抑えられる塗料です。

近頃は、さらに性能の高いフッ素やラジカルが登場したため、シリコンを選ばない人も増えていますが、ある程度の耐久度と予算のバランスを取れるという点で、いまも人気が高いことに変わりはありません。

【フッ素塗料】

フッ素と聞くと歯磨き粉の成分を思い浮かべる人がいるかも知れませんが、まさしくその成分が使われているのがフッ素塗料です。フッ素塗料は、他の一般的な塗料に比べて価格が高く設定されています。実際に、相場が3,500円~5,000円/㎡となっており、安価な塗料に比べて2倍近い費用がかかることもあります。

その代わり、耐用年数は高く、15~20年近くまで伸びます。フッ素塗料の高い性能は、その長い耐久性だけでなく、親水性(汚れを落としやすくする)や防藻・防カビ性、耐摩耗性(ツヤの減少率が20年で1割程度)、耐薬品性(酸性雨に耐える)などさまざまです。

ただし、価格の高さやひび割れのしやすさ、ツヤありしか製品がないなどのデメリットはあります。

もちろん、一概に費用が高いといってもメンテナンスや塗替えの回数が耐用年数の長さによって単純に減るため、総合的に見ると高い費用というわけではなく、性能に見合った単価といえるでしょう。

【ラジカル塗料】

高性能なものとして各種メーカーが打ち出している塗料にラジカル塗料があります。ラジカル塗料は「ラジカル制御型」「ラジカルフリー」「ラジカル制御型ハイブリッド」塗料として新たに市場で出回っています。耐用年数は12~15年で、費用が3,000円~4,000円/㎡です。フッ素より耐用年数や費用は少ないですが、シリコンよりも高性能なため、シリコンの上位互換として人気を獲得しつつあります。

ラジカルは、酸化チタンという白色塗料に添加物を加えており、汚れの付きにくい低汚染性や天候によって受けるダメージを減らすなどチョーキングの防止などにも有効です。ただし、仕組みがわかりにくく、活用まで至らないケースもあるため、DIYには難しく、業者によっては取り扱っていないこともあります。

【無機塗料】

無機塗料は、無機系ハイブリッドとも呼ばれる耐久・防火性能に優れた塗料です。耐久力に関する性能の高さから、公共施設等に積極的に使われており、耐用年数が15~20年以上と、塗装年数が20年を超える建物もあります。ちなみに、「無機」という名前が付いているのは、塗膜の劣化原因である有機物の割合を下げて、代わりに無機物であるガラスや鉱物を加えているためです。

費用は5,000円前後(4,000円~5,500円)/㎡と高めです。それからもう1つの欠点として、耐用年数が長すぎるために塗り替えやメンテナンス時に発生する費用ロスが起こることです。タイミングが一致せずに、塗ったばかりのところも合わせてまるごと再塗装が求められるなどの課題があることには注意が必要です。

3.まとめ

今回は、外壁リフォームするときに必要な知識として外壁塗料の種類について取り上げ、性能や耐用年数、費用などを説明しました。外壁塗料には、安くて耐用年数・性能が落ちるものとそれなりの費用である程度の耐用年数・性能を保持するもの、費用が高い代わりに耐用年数・性能の高いものがあります。DIYするか業者依頼かでも使う塗料は変わってくるため、目的や予算に応じて外壁塗料を選んでみましょう。

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームは事前に細やかな聞き取りをすることで、お客様によりご満足いただけるものになります。

施工の内容についてはもちろん、費用や工事日数など具体的なご相談につきましてもいつでもご連絡ください。また少しでもご不明な点やご心配な点がありましたらお気軽にお問い合わせ頂ければと思います。

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失敗しない!介護リフォームのポイント! リフォーム内容の実例と助成金利用の流れについて (2023年2月28日 現場ブログ更新)

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の大平です。

高齢者の事故のうち77%は、おうちの中で起きていると統計が出ています。
出典:内閣府 平成30年版高齢社会白書

その中でも、転倒転落の割合が最も高くなっています。転倒転落は、その部位のケガや骨折だけではなく、安静治療をしているうちに筋力が衰えて歩けなくなってまったり、けがが原因で寝たきりなど介護が必要な状況を招く危険性があります。生活環境や生活動線を見直して、事故を未然に防ぎましょう。
ケガの予防だけではなく、自立した生活を続けることや家族のゆとりにもつながります。
高齢者にとって暮らしやすく、家族にとって負担を減らすために有効なリフォーム工事のポイントについて紹介します。

1.介護リフォームを考える時のポイント

【介護しやすい環境作り】

介護リフォームというと、高齢者の動きに意識が行ってしまいがちですが、介助者がスムーズに動けるような工夫も大切です。介護する側の視点でリフォーム箇所を考えることで、介護の負担やストレスを軽減することができます。

【リフォームをする時期】

玄関やお風呂、トイレなどのリフォームで日数がかかる場合、数日にわたるケースも考えられます。体調や気分が優れない日が多くなってくると、工事中に家を空けて、仮住まいすることも難しくなります。介護保険の助成金を利用する場合は、介護認定を受けたらすぐに検討を始めましょう。準備が整っていれば、体調や季節を見ながら日程を決定することも可能になります。

そのためには「今すぐリフォームが必要」となる前に、日ごろから
★リフォームが必要となりそうなのはどの部分か。
★どのようにリフォームしたら便利か。
といったおうちの中の問題点を把握しておきましょう。

【段差の解消】

最初に考えるのは室内の段差の解消です。
階段やドアの敷居部分、玄関のたたきとの段差だけでなく、普通では気にならない小さな段差も、体の自由が利きづらい高齢者にとっては危険な場合があります。

【温度差解消】

各部屋の温度差をなくすことでヒートショックを防止することができます。
ヒートショックとは、急激な温度変化が身体にダメージを与える現象のことです。
暖かい部屋から寒い場所へ移動すると、熱を奪われないように欠陥が縮んで血圧が上がります。血圧が上下すると心臓に負担がかかり、心臓疾患を引き起こす要因となります。
費用も工期も大きく掛かりますが、断熱の改修工事を行うと、高齢者だけでなく家族全員が快適で健康的な暮らしを送ることができます。

2.部位ごとのリフォーム内容

おうちの中で、特にリフォームの必要性な箇所について、リフォーム時のポイントを解説します。介護保険の住宅改修費の受給要件に当てはまる項目も多くあります。

◆玄関

置くものを減らしてすっきりさせるだけでも安全性があがります。また、玄関かまちの段差は15㎝以内に抑えると危険が減少します。
車いすに乗せたまま室内に出入りできると、介助する側の手間と労力が減少するので、外出へのハードルが下がり、より気軽に庭へ出たり、散歩に出かけたりすることができます。

●手すり、ベンチ、スロープ設置 ・・・ 負担軽減、動きのサポート、転倒防止
●スロープ設置、玄関ドアを引き戸に交換して間口を確保 ・・・ 車いすへの対応

※玄関回りにスロープ設置のスペースがない場合、庭やバルコニーを経由するアプローチを考える必要もあります。

◆トイレ

身体が動きづらくなっても、どうしても自力移動ができなくなるまでは、自分で行きたいと思っている方がほとんどです。生活の質や自分で動きたいという意欲を落とさないように優先的にリフォームを検討しましょう。

●和式から洋式へ交換 ・・・ 足腰への負担の軽減
●手すりの設置 ・・・ 限られたスペースの中で、車いすから便座にどのように移動するかをシミュレーションして、手すりの位置を検討する。トイレ入口にスロープがあるとスムーズなケースもあります。

◆お風呂

お風呂場も、事故が起こる可能性が高くありますが、リフォーム費用が高額になるケースが多いので、早めの計画が大切です。

●濡れても滑りにくい床に変更する ・・・ 転倒防止
●手すりの設置 ・・・ 動きのサポート、転倒防止
●浴槽の高さを低くする ・・・ 転倒防止
●浴室の断熱性を高める ・・・ ヒートショック防止、負担軽減

◆室内扉

室内移動の妨げにならないように、建具の見直しをしましょう。ドアノブをレバーハンドルに交換するだけでも暮らしやすさは変わります。

●敷居の段差解消 ・・・ 転倒防止
●片開き戸から引き戸やアコーディオンカーテンへ変更 ・・・ 間口の確保

3.介護保険の利用方法

要介護認定を受けている場合、バリアフリー化のリフォームには介護保険を利用できます。他の介護サービスとは別枠で金額が設定されています。

助成金は自己負担額も含めて上限20万円が支給され、受給割合は、要介護ランクによって受給対象や自己負担割合が違うので確認が必要です。

【認定要件】

要介護認定で要支援認定か要介護認定を受けていること。
実際に居住している家のリフォーム工事であること(利用者が入院や施設入所等で自宅を離れていないこと)
基本的に1度きりの利用だが、要介護ランクが3つ以上あがった時や引っ越した時は再度利用可能。
限度額に達するまでは分割しての利用も可能

【助成対象】
助成対象となるのは、下記の5つの項目です。

●手すり設置 ・・・ 屋外工事も対象
●段差の解消
●滑りづらい床材へ変更
●引き戸などへの建具交換やドアノブ交換
●和式から洋式へのトイレ交換

※上記工事に伴う下地処理
※大規模工事で上記項目に当てはまる部分がある場合は、面積按分して該当部分の見積書を分けることができ利用可能。

【介護保険利用の流れ】

➀役所で介護認定を申請して認定を受ける ・・・ 申請から認定まで平均して1か月程度かかります。
➁ケアプランの作成を依頼する ・・・ ケアマネージャーや自治体の高齢者支援課へ相談します。
③業者へ見積依頼する
ケアマネージャーも同席して打合せを行います。現地で立ち合いしてイメージに相違がでないように注意します。
➃自治体へ住宅改修費受給の事前申請をする

(必要書類)
介護保険給付支給申請書、介護保険被保険者証
住宅改修理由書(ケアマネージャーが作成)
工事見積書・内訳書、施工前の状態写真、完成イメージ図
⑤契約・工事開始
事前申請の通りに改修工事を実施します。

⑥工事代金の支払い
一旦、全額を支払いして、領収書を受け取ります。
⑦自治体へ助成金の申請
(必要書類)
リフォーム前後の写真、領収書、工事内訳書
⑧助成金還付
自治体から助成金が入金されます。

4.まとめ

高齢者のおうちの中での事故を防ぐためのリフォームと利用できる補助金について解説しました。

4人に一人が65歳以上の超高齢化社会を迎えるにあたって、介護は身近な問題です。できる限り「楽に」介護を行えるよう環境を整えることは、介護者、要介護者お互いにとってプラスになります。早め早めの検討を行って、必要となったタイミングで、慌てずに対応できるように情報収集や準備を整えておきましょう。

まずはマサキホームまでご相談ください!

◆リフォームは「マサキホーム」までご用命ください!

リフォームを満足いくものにするためには、事前のヒアリングが重要です。マサキホームでは経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリング・施工し、アフターケアも万全!信頼と実績ではどこにも負けません!

施工の内容や工事費用や工事日数、ご不明な点やご心配な点、気になった点はどんな小さなでも遠慮なくお気軽にお問い合わせ頂ければ幸いです。

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