住宅屋根に施工する塗料は?種類や耐用年数を紹介!

こんにちは、川崎市宮前区リフォーム会社の柳澤です。

屋根といえば瓦をイメージする人も多いでしょう。しかし、最近の住宅は瓦だけでなくさまざまな種類の屋根材を使用し、その上から塗料を使ってコーティングします。

すなわち、屋根リフォーム時にどのような塗料を使用するかで、耐用年数やメンテナンス頻度、機能性などが変わってくるのです。そこで、屋根塗料について、選ぶポイントも交えて解説します。

屋根リフォームの塗装とは

屋根リフォームの塗装は、建物の耐用年数が経過した際、定期的なメンテナンスの一環として行われる作業です。屋根リフォームを通じて、屋根の防水性や耐久性を向上させ、劣化を防ぐことができます。これにより雨漏りや耐久性の劣化を事前に防止するのです。

屋根リフォームに使う塗料の種類や耐用年数、値段は?

塗料にはそれぞれ異なる特徴や性能があり、自分のニーズに合った塗料を選ぶことで、最適なリフォーム結果を得ることができます。そのため、塗料の特性を把握しておくことが求められます。以下に、塗料の種類を簡単に紹介します。

・シリコン

シリコン塗料は、現在住宅や屋根に最も一般的に使われている塗料の一つです。なぜなら、種類(グレード)が豊富であり、耐用年数や費用のバランスが良いため、費用対効果が高いからです。

塗膜が硬く、紫外線に強い特性があります。これにより、長期間にわたって色あせにくく、住宅屋根の美観を保つことができます。光沢があり、高級感のある仕上がりが得られるのです。

また、汚れにも強い性質を持っており、雨や泥、ほこりなどの外部要因による汚れから建物を守ります。特に屋根のように雨が直接当たる箇所に適した塗料です。その一方で、ひび割れのリスクがあるというデメリットも存在します。

シリコン塗料の耐用年数は、約11~15年となっており、他の塗料と比較しても長い寿命です。費用は1㎡あたり2,300~3,500円で、普通の一軒家では約40万円前後が目安となります。

・ウレタン

ウレタン塗料は、その手頃な価格と良好な密着性から、屋根塗装において人気の選択肢とです。ツヤがあり高級感を演出することができる反面、光沢の保持には若干の難があります。しかし、耐久性が高く、防水性にも優れているため、屋根に適しています。

一方で、ウレタン塗料は汚れに弱いというデメリットがあります。なかには低汚染性を持つウレタン塗料も存在し、これを選ぶことで汚れの影響を軽減することができます。とはいえ、シリコンほどではありません。耐用年数は約8年前後となっており、費用は1㎡あたり1,600~2,300円程度(約24~30万円)です。

DIYでの使用にも適しているため、手軽に取り組むことができますが、より確実な仕上がりを求める場合は業者への依頼がおすすめです。

ウレタン塗料は多くのメーカーから発売されており、種類やグレードも豊富です。しかし、コストパフォーマンスに関してはやや劣るという見解もあります。また、変色の問題も指摘されています。

・フッ素

フッ素塗料は近年注目されている塗料で、高い費用を要するものの、耐用年数が長く、汚れに強い性能が魅力です。親水性と耐水性があるため、雨による影響も問題なく、メンテナンスに手間がかからず、防カビ性・防藻性も備えています。

光沢を長期間維持できるため、きれいな外観を維持できます。また、摩擦による劣化や傷に強い耐摩耗性があり、耐薬品性も持ち合わせているため、酸やアルカリ、溶剤などに対しても耐性があります。

ただし、フッ素塗料は見た目が安価なイメージに映ることがあり、ひび割れしやすいというデメリットもありします。しかも、施工には業者の経験や技術が求められるため、どの業者でも良いわけではありません。

フッ素塗料の耐用年数は約15~20年と長く、1㎡あたりの費用は3,500~4,800円です。通常、約50~70万円が目安となります。

・無機

無機塗料は、高い費用がかかる一方で、性能が高い塗料です。特に、環境を含めた気候の変化に強く、劣化を防ぎ表面を守る能力に優れています。

汚れにくい性質で、防カビ性・防藻性もあります。また、素材が燃えにくいため、火災のリスクを軽減することができます。

加えて、汚れを雨でセルフクリーニングできる特性があり、メンテナンスに手間がかからないのも魅力です。ただし、無機塗料には再塗装が難しいというデメリットが存在します。

無機塗料の耐用年数は20~25年と長期間にわたります。費用は1㎡あたり4,400~5,500円と、一般的な住宅に対して高額な費用がかかることが予想されます。

・ラジカル(光触媒)

ラジカル(光触媒)塗料は、化学的なセルフクリーニング能力を持ち、特に「可視光型」の場合、日が当たらなくても汚れを落とす機能が働くのが特徴です。

塗料の性能として汚れにくく、耐久性が高いことが魅力です。紫外線による変色に強く、色褪せ防止効果が期待できます。また、空気をきれいにする効果があります。

ただし、デメリットとして、ひび割れしやすい性質があります。色の選択肢が少なく、ツヤも少ないため、デザイン面での制約があることが欠点です。加えて、メーカーや種類が限られており、業者によっては非対応の場合もあることにも注意が必要です。

ラジカル(光触媒)塗料は、シリコン塗料の約1.5倍の価格がかかります。耐用年数は15~20年と長く、1㎡あたりの費用は5,000~5,500円であり、普通の住宅では約60万円ほどです。

・断熱塗料

断熱塗料は、断熱性能を持つ塗料です。断熱性とは、熱の伝導率を下げ、外からの熱や冷気を防ぎ、内部の温度変化を緩和する性質のことです。

メリットとして、節電や暮らしの快適性向上、防音効果があります。ただし、住宅の基本的な断熱性能によっては塗装しても効果が低いことがあります。

断熱塗料の製品はほとんどなく、費用が高いというデメリットがあります。耐用年数は15~20年で、1㎡あたりの費用は約3,500〜4,000円です。

・遮熱塗料

遮熱塗料は、遮熱性能を持つ塗料です。遮熱とは、光の反射を利用して、屋根で熱を受けにくくし、室内の温度を上げにくくする性質のことです。

遮熱塗料は、トタン屋根に向いており、6~8割程度の熱軽減効果(全部ではない)があります。ただし、冬の時期に入る冷気は防げないというデメリットがあります。耐用年数は10~20年で、1㎡あたりの費用は約2,300~3,500円です。

屋根の塗料を選ぶときの5つのポイント

屋根の塗料選びは、外観の美しさや耐久性、機能性を向上させるために確認が必要です。以下に、屋根の塗料を選ぶ際の5つのポイントを紹介します。

1. 色・デザイン性

外壁や外観にフィットする色を選ぶことが大切です。汚れが目立ちにくいグレー、黒、緑、ブラウン系がおすすめです。女性が青や赤系にしたい場合は、塗り替えの頻度が上がるため注意が必要です。また、明るさや暗さ、見本と実物の違いにも気をつけましょう。

2. 耐用年数

塗料や屋根材によって耐用年数が異なります。長持ちする塗料を選ぶことで、メンテナンスコストを抑えることができます。ただし、単価が高くなるなどのデメリットに要注意です。

3. 性能・機能

屋根材や塗料にはそれぞれ性能を有し、素材独自の機能があります。特に特殊性能を持つ塗料が高価ですが、優れた機能があります。耐候性や汚れにくさ、セルフクリーニング機能などを考慮し、自分のニーズに合った塗料を選びましょう。

4. 予算

リフォームにかけられる予算に合わせて、安く耐用年数が短いや機能の低い製品、もしくは高くて優れた機能を持つ製品から選びます。価格と性能のバランスを考慮して選択しましょう。

5. ツヤの有無

ツヤは見た目の印象を大きく変えます。ツヤありの塗料は汚れに強いケースがありますが、周囲の住宅街の印象と馴染むかもチェックが必須です。ツヤなしの場合は、汚れやメンテナンスの頻度に留意しましょう。

まとめ

今回は、住宅屋根に施工する塗料について、その種類や耐用年数を紹介しました。塗料の性能や耐用年数を確認する場合は、使う塗料も変わって費用はまちまちです。耐用年数や機能と天秤にかけてデザイン性なども踏まえた塗料選びをしましょう。

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